台湾文化部が主催する「We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博」は、8月2日の開幕直後から大きな注目を集めている。わずか2日間で、現地での体験型展示とオンラインゲームの参加者数が16,000人を超え、日本の主流メディアでも広く報道された。共同通信、朝日新聞、日本経済新聞の紙面に加え、毎日放送(MBS)の朝のニュース番組でも紹介され、台湾文化発信イベントとして華々しいスタートを切った。
オンライン×オフラインで体験型コンテンツが大成功
今回のイベント成功の鍵は、オンラインとオフラインを連動させたハイブリッド型の体験設計にある。
現地会場では、VS.会場での展示「台湾スペクトル(台灣光譜)」や、大阪市中央公会堂での舞台公演が開催され、2日間で6,000人以上が来場。台湾の人気キャラクター「a-We」のグッズを求めて行列ができるなど、熱気に包まれた。ヒューマノイドロボットとの共演を描いた「黃翊與庫卡(Huang Yi & KUKA)」の舞台では、「たった1つのライトと音楽でこんなに感動するとは思わなかった」「台湾は“心を持つロボット”を創れる国なんだ」といった感想が寄せられた。

オンラインでは、台湾文化と大阪のローカル店舗をテーマにしたゲーム「a-We TO GO」のプレイ数が1万回を突破し、そのうち8割以上が日本のユーザーによるものだった。「a-Weちゃんがとても可愛くて、楽しく台湾について学べた」といった声も多数届いている。
台湾の「人情味」が大阪の街角を彩る
「We TAIWAN」は公式プログラムのみならず、大阪の街全体に台湾文化を浸透させている。ゲーム内のミッションでは、大阪に店を構える台湾人経営の飲食店10店舗が連携し、文化祭の「飛び地」として機能。訪れた参加者に本場の台湾グルメと温かいおもてなしを提供した。
たとえば、台湾・嘉義阿里山出身で大阪在住40年の中村蘭さんが営む「台湾yuan緣」では、手作りの愛玉(オーギョーチ)ゼリーが来店客の心を掴んだ。また、彰化出身の田中嘉浩さんが手掛けるレストラン「饗」では、台湾から空輸した特製ダレを使用し、現地の味を忠実に再現。こうした店主たちの熱意と台湾らしい「人情味」が、日本の来場者の心に深く響いた。

第2週も見逃せないラインアップが続々登場
初週の好調な滑り出しを受けて、「We TAIWAN」は第2週に突入。今後は台湾の伝統人形劇「新勝景掌中劇団」や「TAIWAN PLUS 市集」など、さらなる注目イベントが控えており、再び注目を集めることが予想される。
We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博
開催期間: 2025年8月2日(土)~8月20日(水)
開催場所: オンライン、VS.(GRAND GREEN OSAKA)、大阪市中央公会堂、中之島
公式サイト:https://wetaiwan.tw
LINE公式アカウント:https://lin.ee/GwlNGiT
島嶼の声「廟前の感謝祭演劇」
開催期間: 2025年8月26日(火)~8月28日(木)
会場: 万博夢洲会場 Pop-Up Stage North(要万博入場券)
編集:梅木奈実
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