六本木ヒルズ森タワー52階の展望台・東京シティビューにて、特別展『「銀河鉄道999」50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路』が6月20日より開幕した。主催する森ビル株式会社は、会期初日に合わせてオープニングセレモニーを開催し、DJ KOO(TRF)、私立恵比寿中学の真山りか、そして松本零士氏の長女で株式会社零時社代表取締役の松本摩紀子氏が登壇。会場には松本作品に親しんできたファン層から若い世代までが集い、展覧会のスタートを祝った。
登壇者たちは、それぞれ宇宙や星をテーマにした衣装で登場。少年時代に『男おいどん』をリアルタイムで読んでいたというDJ KOOは、「青春を共にしてきた作品たちなのでWAKUWAKU DO DANCE!」と、特別な思いを語った。また、「原画は時期やジャンルによってコーナーが分けられていて、女性キャラクターの髪の1本1本の線まで美しい。原画の力を感じた」と感嘆のコメントを寄せた。
アニメ・漫画をこよなく愛する真山りかは、『銀河鉄道999』を愛読していたことに触れ、「松本零士先生の作品には、星空を見ているようなキラキラした世界が広がっていて、原画を見ることで宇宙に連れて行ってもらえた気持ちになりました」と語った。さらに「ぜひ私と同じ、若い世代の皆様も、スマートフォンをいったん置いて、一緒に宇宙を旅してほしいなと思いました」と呼びかけた。
セレモニーの後半には松本摩紀子氏が登壇。「松本が星の海に旅立ってから、2年と4カ月あまりがたちました。本展はデビュー前の未発表作品から、最後に描いたと思われる銀河鉄道999の原稿まで、松本の集大成を展示しています。一人の人間が一生を通して描き続けた情熱と執念を感じ取っていただけると幸いです」と、父・松本零士の創作人生に込めた想いを語った。
最後に、DJ KOOは「今回の展覧会はまさに創作の旅路、松本零士さんを知らなくても、これから宇宙に旅立てるような気持ちになる展覧会なので、世代問わず過ごしてもらえたら最高だと思います」と語り、来場を呼びかけた。
本展は松本零士氏の没後初となる回顧展であり、原画や初期作品、関連資料など300点以上が展示されている。会期は2025年9月7日までとなっており、今後は北九州、名古屋への巡回も予定されている。
編集:柄澤南 (関連記事: トランプ氏、中国・習近平氏との会談を模索 台湾・頼総統のNY訪問拒否に、米国内から懸念も―FT報道 | 関連記事をもっと読む )
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