タイのバンコク、チャトゥチャック地区にあるOr Tor Kor市場で、7月28日午前に重大な銃撃事件が発生した。初期捜査によると、犯人は2019年に愛車が傷つけられたことを長く気に病んでおり、市場の保安員が故意に関わったと疑っていた。数年に及ぶ怨恨が、今回の銃撃につながった可能性があると警察は見ている。
犯人が当日行動を選んだ理由は?妻が語る背景
警察によれば、犯人の妻は「当日の朝も普段通りだった」と証言している。犯人は午前に入浴したあと車で妻を市場まで送り届けたが、いつも通り中まで案内はせず、異常は全く感じられなかったという。その後、妻は市場のグループメッセージで事件を知り、夫が加害者であることを把握した。
事件の経過は?被害者に関する情報
監視カメラの映像には、黒いTシャツに迷彩柄のショートパンツ、白い野球帽姿で胸にバッグをかけた犯人が、市場の駐車場から主会場に入り、銃を乱射する様子が映っていた。犠牲者は保安員4人と市場の店員1人で、銃撃後に犯人は現場中央の椅子に座り自殺した。事件で計6人が死亡(犯人を含む)、2人が負傷した。以下は、事件の既知のタイムラインである:
時間 | 事件内容 |
---|---|
午前の入場時刻ごろ | 銃を所持した犯人が市場に入る |
その直後 | 保安員や通行人に向けて連続発砲 |
しばらくして | 保安員4人と市場の店員1人が銃撃される |
発砲後 | 犯人は現場中央の椅子に移動し、自ら命を絶つ |
最終的に | 計6人が死亡(犯人を含む)、2人が負傷 |
警察は、犯人が自動車に強い執着を持ち、車の傷を故意によるものと信じて長年解消できない恨みを抱えていたと報告している。今回の事件については「純粋な個人的怨恨」によるものと強調した。
タイにおける銃の氾濫はどの程度深刻か?政策に対する疑問は?
AP通信は、タイでは厳しい銃規制が存在する一方で銃の保有率は依然高く、違法な銃取引も横行しており、感情に任せた銃撃事件が頻発している現状を伝えている。
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