日本最大級の音楽フェス「フジロック・フェスティバル2025」は7月26日、新潟・苗場スキー場で2日目を迎えた。快晴のもと、多国籍の観客が朝から続々と集まり、会場には終日熱気があふれた。なかでも注目を集めたのは、レジェンド山下達郎と竹内まりや夫妻の夢の共演、そして台湾から初出演したバンド「震楽堂(しんがくどう)」のステージだった。《風傳媒》は現地からその熱狂の様子を取材した。

台湾の新鋭・震楽堂がRookie A Go-Goに登場
新人アーティストの登竜門とされる「Rookie A Go-Go」ステージには、台湾のバンド震楽堂が登場。エネルギーあふれるパフォーマンスで観客の心を一気に掴んだ。リズミカルな演奏に合わせて自然と手拍子とコール&レスポンスが広がり、言葉を超えて音楽でつながる瞬間が生まれた。台湾から駆けつけたファンの声援も会場を包み、国境を越えた熱狂が印象的だった。

伝説の瞬間——山下達郎×竹内まりや「Plastic Love」
この日のハイライトは、夕暮れ時のGreen Stage。山下達郎の登場とともに会場は瞬時に満員となり、観客がステージ前に殺到。そこへ竹内まりやがサプライズ登場し、名曲「Plastic Love」を共演。奇跡のようなコラボレーションに観客は息をのんで聴き入り、曲が終わるとスタンディングオベーションが巻き起こった。SNS上でも「フジロック史上、最高の瞬間」との投稿が相次ぎ、広く話題となった。

STUTS × tofubeats、異次元のGroove
同じくGreen StageではSTUTS(バンドセット)が登場。KMCらゲストとの掛け合いや、tofubeatsのサプライズ出演で会場はさらにヒートアップ。観客が一体となってリズムに乗るライブは、まさにフジロックの醍醐味を感じさせた。

White StageでJJJを追悼
White StageではFour Tet、Faye Webster、Balming Tigerらが個性豊かなパフォーマンスを披露。さらに、今年急逝したラッパーJJJを追悼するステージが行われ、縁のあるアーティストたちがJJJの楽曲をそれぞれの解釈で披露した。韓国のsogummは「JJJさんと一緒のステージに立てて光栄でした。また会いましょう。Thank you, JJJ! I love you!」と涙ながらに語り、静かな感動に包まれた。 (関連記事: フジロック2025初日、落日飛車×HYUKOHが共演 アジアをつなぐ音楽の熱狂 | 関連記事をもっと読む )

Red MarqueeやField of Heavenも大盛況
Red Marqueeではサンボマスター、Ginger Root、downy、離婚伝説などが観客を熱狂させ、Field of HeavenではEGO-WRAPPIN'やThe Ska Flames、The Panturasらが開放感のあるステージで盛り上げた。夜遅くにはTribal CircusでConfidence ManやNight Tempoが登場し、深夜のクラブ空間を演出した。