【解説まとめ】台湾で史上初の大規模リコール「25対0」で全敗 なぜここまで失敗したのか?

2025-07-28 19:41
大規模リコール25対0の大敗!なぜ運動は全面敗北したのか?(図/風傳媒)
大規模リコール25対0の大敗!なぜ運動は全面敗北したのか?(図/風傳媒)
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2025年7月26日、台湾で史上初となる大規模なリコール投票が実施された。国民党所属の立法委員24名と、民衆党所属の地方首長1名を対象とした今回の投票では、全員がリコールを免れ、結果は「25対0」と野党側の完勝となった。政界には大きな衝撃が広がっている。

台湾・新北市板橋区の縣民大道と台65線沿いでは、東西でまったく異なる空気が広がっている。第7選挙区に含まれる61里では、最近のリコール投票をめぐって一段と熱気を帯びた。注目の的となった国民党の立法委員・葉元之氏は、約3年で3度目となる投票を経て、ついにリコールを回避。政界の予想を覆す結果となった。2024年1月、葉氏は立法委員選挙をかろうじて制したが、その後すぐにリコール運動の渦中へ。今回は対立候補のスキャンダルに助けられることもなく、過去の言動が次々と問題視され、苦しい戦いを強いられた...(全文はこちら)

今回の台湾での大規模リコール運動では、聯電(UMC)の創業者である曹興誠氏が先頭に立ち、「抗中保台(中国に抗し台湾を守る)」を掲げて市民団体を結集させた。曹氏は2025年初頭、国民党の立法委員・徐巧芯氏のリコール推進を打ち出し、短期間で「ブルー(国民党系)」と「ホワイト(第三勢力系)」の連携に反対する全国の市民組織を束ねた。春節後はリコールの第2段階に積極的に参加し、「反共護台聯盟」を設立。潤沢な財力と明確な政治スタンスを背景に行動を呼びかけた...(全文はこちら)

7月26日に行われた大規模リコール投票の結果、国民党所属の立法委員である羅廷瑋氏、廖偉翔氏、黄健豪氏は、台中市長・盧秀燕の直弟子として知られる3人で、全員がリコールの危機を乗り越え議席を守り抜いた。3人の「盧ママの子どもたち」は、選挙戦初期には「支持者からもリコール賛成の声が多い」というプレッシャーにさらされていたが、国民党の組織的な動員、国民党と民衆党の協力、そして盧秀燕氏による「母鶏がヒナを率いる」戦略によって、最終的に流れを逆転させ、リコールの波を退けたた...(全文はこちら) (関連記事: 民進党秘書長の林右昌氏が辞意表明 「リコール敗北の全責任を負う」 関連記事をもっと読む

台湾政界を揺るがした大規模リコール、その第1段階が7月26日に幕を下ろした。民進党陣営とリコール賛成派が標的にした花蓮の立法委員、国民党の傅崐萁氏は、最終的にリコールを免れた。この結果に国民党陣営内部では「予想通り」との声が多い。傅氏は長年にわたる地元での実績と強固な支持基盤を持ち、さらにリコール賛成派や民進党陣営が推進した「反傅陣営」が結束できなかったことが決定的だった。一方で、傅氏は今後も司法案件への対応を迫られる見通しだ...(全文はこちら)

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