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独占》朱立倫が党首退任決意 リコール反対運動後の焦点は盧秀燕へ 大規模リコール投票の幕が閉じる中、国民党主席の朱立倫氏も党首再選問題に対し決断を下した。(写真/柯承惠撮影)
24人の国民党立法委員を対象としたリコール投票の結果が、きょう26日夕方に明らかになった。関係者によると、リコール投票を経て党内の権力構図が変わるのは避けられない情勢で、国民党主席の朱立倫氏は10月の任期満了をもって職を退き、次期党主席選には出馬しない決意を固めたという。
国民党内部の事情に詳しい関係者によれば、リコール投票の10日前、党全体が罷免阻止の動きに向けて総動員をかけていた時期に、朱氏は核心幕僚との会議で「結果にかかわらず次期党主席選には出ない」と明言し、選挙の円滑な実施と党権のスムーズな引き継ぎを約束していたという。
この決定について、会議に出席したある人物は「驚きはないし理解できる。党にとっても朱氏本人にとっても良い判断だ」と話した。朱氏はリコール投票の結果が出そろった後、きょう国民党本部で自ら記者会見を開き、正式に表明する予定だ。
国民党はリコール投票前に総力を挙げて支持拡大を図ったが、朱立倫氏は党内に対し「結果がどうであれ次期党首選には出馬しない」と表明していた。(資料写真、陳品佑撮影)
解任投票を巡る動き 朱立倫氏の再選へのプレッシャーを軽減 ある国民党の幹部は、朱立倫氏がリコール投票当日の夕方に去就を外向きに説明することは、絶好のタイミングだと指摘した。現職の党主席として、リコール阻止の成否には避けられない責任を負っており、もしリコール投票の結果、国民党の立法委員が6議席以上失職すれば、民進党側の大規模リコールが「大成功」となり、朱氏は全面的な責任を取って即座に党首を辞任せざるを得ない。一方、国民党の失った議席が5議席未満、さらには3議席以下やゼロにとどまれば、青陣営(国民党系勢力)のリコール阻止は「勝利」と言える状況となり、その場合は党内の祝賀ムードの中で、朱氏には当面態度を示さない余地もあると見ている。
この幹部はさらに、党内の「反朱派」の見方として、たとえ3、4議席を失ったにすぎず、結果としては当初の想定を上回るリコール阻止であっても、国民党の立法委員数が減ることで第一党の座を失う恐れがある以上、朱氏は責任を免れず、その理由をもって職にとどまるべきではないと語った。唯一、リコール結果が「1議席も失わない」場合を除き、朱氏がリコール投票の夜に次期党主席選への立候補の有無を明確にしなければ、反朱派は黙っておらず、国民党内部にはすぐさま新たな混乱が生じかねないとしている。
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国民党はたった1席や2席でも失った場合、国会第一党の地位に影響する可能性があり、朱立倫氏(左から四番目)は責任を負わなければならない。(資料写真、顏麟宇撮影)
割に合わない役回り 朱立倫氏、国民党主席の続投を固く断念 朱立倫氏に近い人物によると、この1年間、朱氏は党内からの疑問や批判にさらされ、その多くは理不尽なものだったという。朱氏自身も深く感じるところがあったが、大局を考えてひたすら耐えるしかなかった。ようやく大規模リコールが一段落した今、朱氏は「党主席としての段階的な役割は果たした」と考えており、国民党を団結させ新たな空気を生むためにも、今後の立法委員補選、2026年の地方首長選、そして2028年の総統・立法委員選は新たな党主席に託すべきだと判断したという。そのため、リコール投票の結果がどうであれ、朱氏は続投を求めない決意を固めており、たとえリコール阻止に成功しても留任を考えていない。むしろ、党がひとまず危機を乗り越えた後に身を引くことで、自身も未練なく退任でき、新たな主席が士気高揚を背景に国民党を新局面へ導く方がよいと考えている。
朱立倫氏に近い人物はこう語った。朱氏は2021年10月に党主席に就任して以来、2024年の総統選では敗北し中央政権に返り咲けなかったものの、2022年の地方首長選では圧勝し、2024年の立法委員選でも国会第一党の座を取り戻した。さらに民衆党と手を組み、過半数を確保して立法院を安定して掌握したほか、毎月数千万元規模の党務資金のやり繰りにも心を砕いてきた。功績も労苦もあったのに、残念ながら党内にはいまだ多くの不満が渦巻き、朱氏や党本部をほとんど全否定する声すら飛び交った。それを思うと胸が痛むが、朱氏は続投しないと決めた以上、すべては過去のこととして触れる必要はないという。ただし、この人物は強調した。朱氏の在任中の状況が如実に示したように、国民党主席という職は極めて難しい。心身をすり減らし責任を負うだけでなく、常に批判の矢面に立ち、支持者の不満のはけ口にされる役回りでもあるのだ。
朱立倫の退任後、台中市長盧秀燕氏(写真)は党内の圧力下で、党主席の役割についての態度を示さなければならない。(資料写真、柯承惠撮影)
党主席選出への対応 盧秀燕氏ついに説明へ 確かに、朱立倫氏が明確に引退を表明したとはいえ、国民党の権力再編が順調に進むとは限らない。党内で「次の党主席にふさわしい人物」と目される台中市長の盧秀燕氏はいまだに党主席就任をどうするか思案中だ。党内の多くの勢力にとって、盧氏は2028年総統選で最も期待が高い候補であり、党主席を引き受けて全党の資源をまとめるのは当然だと考えられている。しかし盧氏にとって、党主席を務めることは政治リスクが極めて大きい。台中市政に専念して高い支持率を維持しながら、同時に党務を掌握し、選挙戦を指揮し、さらに民進党との政治攻防にも対応しなければならず、三正面作戦で少しでもつまずけば、自身の支持を大きく損ない総統選にも響きかねない。
関係者によれば、朱氏が続投を断念したことで、党内から盧氏への「引き受けろ」という圧力はさらに強まっているものの、盧氏は党主席に代理人を立てる案もまだ捨てきれずにいるという。国民党の元党務高官は「盧氏の懸念はもっともだが、情勢が人を動かす。青陣営(国民党系勢力)で最も期待される総統候補として、彼女にはもう“引き受けない”という選択肢はない。火の中の栗だと分かっていても飛び込むしかない。でなければ、皆が盧氏に立ってほしいときに身を引いたと見なされ、誰が彼女を総統候補として支持するのか。党務すら引き受けられないなら、2028年総統選で現職の頼清徳氏をどうやって打ち負かすのか」という。
リコールは民衆党主席の黄国昌氏(写真)の発言力をさらに高め、国民党の立場に影響を及ぼす可能性がある。(資料写真、柯承惠撮影)
第一党の座が揺らげば 国民党は黄国昌氏の顔色をうかがう状況に 「朱氏退任・盧氏就任」となった後、盧秀燕氏が直面する最初の戦いは立法委員補選だ。現在、国民党の立法委員は52席で民進党の51席をわずか1席上回るにすぎず、もし1席以上がリコールされ補選で失えば、国会第一党の座が入れ替わる可能性がある。国民党のベテラン党務関係者は「大規模リコールは、青陣営(国民党系)と白陣営(民衆党系)の微妙な関係を変える」と分析する。
この関係者によると、現状では青白両党の立院党団は多くの重要法案で歩調を合わせ、過半数で民進党を抑えている。ただ一部の法案では民衆党が独自の立場を取り、例えば先日通過した現金一律給付法案では、白陣営案は6000元給付だったため、表決時に互いを支持しなかった。それでも国民党は第一党の優位を生かし自らの案を通した。しかし、補選で1席以上を失えば民進党が第一党となり、民衆党8議員の協力がなければ国民党は採決で劣勢に立たされることになる。
このベテラン党務関係者は「その状況になれば民衆党が“キャスティングボート”を握り、国民党は民衆党の意見をこれまで以上に尊重せざるを得なくなる。民衆党主席の黄国昌氏の発言力が増し、国民党は第二党に転落した立場から多くの法案で頭を下げて支持を求める場面が増えるだろう」と強調する。さらに選対関係者は「この流れは2026年地方選や2028年総統選の候補者選びにも影響しかねず、立院での青白協力を維持するため民衆党と協議して譲歩を強いられる恐れがある。国民党にとってプラスにもマイナスにも働き得る不確定要素だ」と懸念を示した。
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