台湾の蔡英文前総統は7月23日、自身のFacebookに投稿し、現在各地で展開されている議員リコール運動について「これは市民による民主主義の実践」と肯定的に評価した。この運動に関わるすべての市民団体に感謝の意を示し、「台湾の民主主義は決してスローガンではなく、日々の生活の中で体現されている」と強調した。
蔡氏は「家庭でも、仕事でも、街頭でも、民主主義のために奔走してくださった市民団体の皆さんに心から感謝します。皆さんの行動が多くの人を目覚めさせ、この貴重な市民教育に参加させました」と述べた。
さらに、今回のリコール活動は台湾市民の強靱さを示すものであり、「民主主義は人々が共に守り育てる成果であることを改めて証明した」と語った。
蔡氏は7月26日に行われるリコール投票について、「一人の市民として投票所に足を運び、自身の意思を示すことで、市民団体への支持と感謝を表したい」と述べ、これまでの活動に携わったすべての人々に敬意を表明した。
SNS上では「百の職業、百の業界がリコールを支持する」というスローガンのもと、自発的なオンライン運動が広がっており、Threadsではすでに1万件を超える投稿が確認されている。蔡氏は自身のThreadsでも投稿し、「私の職業については、もう紹介する必要はないでしょう」とユーモアを交えて呼びかけた。 (関連記事: 呉典蓉コラム:台湾総統・頼清徳の大博打 わずか8.7%の有権者がその未来を左右 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
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