トップ ニュース フジロック2025初日、落日飛車×HYUKOHが共演 アジアをつなぐ音楽の熱狂
フジロック2025初日、落日飛車×HYUKOHが共演 アジアをつなぐ音楽の熱狂 フジロックフェスティバル2025が25日、新潟・苗場スキー場で開幕した。初日は早朝から国内外の観客が続々と集まり、ステージが始まる頃には会場全体が期待と熱気に包まれていた。国籍や言語の異なる来場者が音楽を通じて自然に交流する光景は、まさにフジロックならではだ。《風傳媒》の記者として現地を訪れた筆者も、会場の高揚感と熱狂を肌で感じた。
USからFred again..まで熱気あふれる苗場 イギリスのUSが朝一番のステージで力強いサウンドを響かせ、初日から会場を熱気で満たした。(写真/黃信維撮影) GREEN STAGEのトップバッターを飾ったのは、イギリスのオルタナティブバンドUS。朝一番のライブにもかかわらず、前方には多くのファンが押し寄せ、力強いギターと重厚なビートで初日の空気を一気に温めた。曲が終わるたびに大きな歓声が湧き、観客は自然と体を揺らして熱気に包まれた。
イギリスのUSが朝一番のステージで力強いサウンドを響かせ、初日から会場を熱気で満たした。(写真/黃信維撮影) 山下久美子や甲本ヒロトら豪華メンバーが集結したROUTE 17 Rock’n’Roll Orchestraが圧巻のパフォーマンスを披露。(写真/黃信維撮影) 山下久美子や甲本ヒロトら豪華メンバーが集結したROUTE 17 Rock’n’Roll Orchestraが圧巻のパフォーマンスを披露。(写真/黃信維撮影) 午後のハイライトは、台湾の人気バンド・落日飛車(Sunset Rollercoaster)と韓国の実力派バンド・HYUKOHのスペシャル共演。アジアを代表する2組が同じステージに立つ貴重な瞬間に、台湾や韓国から訪れた観客も多く、中国語と韓国語の歓声が飛び交った。国境や言語を超え、音楽がひとつの空間をつなぐ特別な感覚に、来場者は聴き入り、心からの拍手を送った。
台湾の落日飛車と韓国のHYUKOHが夢の共演を果たし、国境を越えた歓声が苗場に響いた。(写真/黃信維撮影) 台湾の落日飛車と韓国のHYUKOHが夢の共演を果たし、国境を越えた歓声が苗場に響いた。(写真/黃信維撮影) その後もBRAHMANが熱量あふれるパフォーマンスを披露し、夕暮れ時にはVaundyの透明感のある歌声が会場を包み込んだ。そして深夜のトリにはイギリスのFred again..が圧巻のライブを繰り広げ、最後まで観客を熱狂の渦に巻き込んだ。
WHITE STAGE、RED MARQUEE、各会場も大盛況 WHITE STAGEでは、復活したSuchmosが久しぶりのステージで大きな拍手を浴び、OK GO、MIYAVI、Mdou Moctar、Ecca Vandal、おとぼけビ〜バ〜が多彩なサウンドを響かせた。ロックからワールドミュージックまで、ジャンルを越えた演奏に観客は心地よく酔いしれた。
期待と歓声が交錯し、会場全体が終日熱気に包まれていた。(写真/黃信維撮影)
日中から深夜まで多彩なアーティストが登場するRED MARQUEEでは、日本のシンガーソングライターTOMOOの出演に観客が殺到し、立ち見エリアまでぎっしりと埋まった。同じステージではTycho、Perfume Genius、青葉市子、Marcin、そして新人枠ROOKIE A GO-GOから選ばれたkurayamisakaが、幻想的で個性あふれる演奏を披露し、時間帯ごとに異なる空気感で観客を魅了した。
期待と歓声が交錯し、会場全体が終日熱気に包まれていた。(写真/黃信維撮影) Planet Grooveでは坂本慎太郎、Kiasmos、Joy (Anonymous)、Hiroko Yamamuraが出演し、電子音楽のグルーヴで深夜のフロアを熱狂させた。Field of HeavenではEzra Collective、Maya Delilah、Parlor Greens、Answer to Remember、KIRINJI、トリプルファイヤーらが登場し、開放感あふれる空間に心地よい音楽が響き渡った。
言語や国籍を超えて、観客が音楽を通じてひとつになった瞬間。(写真/黃信維撮影) さらにGypsy Avalonではdj sleeper、清春、Love For Nippon、majiko、SANDIIらが温かみのあるアコースティックステージを展開。Orange Echoでは鎮座DOPENESSやTaikuh Jikangが出演し、Palace of WonderやCrystal Palace TentではCumbia Kid、DJ Gonchan、Fermin Muguruza、Summer Eyeなど、個性豊かなアーティストが集まり、会場の隅々まで多様な音楽が溢れた。
会場内外には、フジロックのマスコットとして知られる目が描かれた石「ゴンちゃん」が今年も多数設置され、来場者が記念撮影する姿が目立った。さらに公式では「WHERE ARE THEY NOW? ゴンちゃんは今どこに?」と題した企画が行われ、世界各地に設置されたゴンちゃんの現在の姿を募集。投稿された写真は地図上で共有され、アートと環境を結びつける参加型企画として注目を集めている。ゴンちゃんはフジロックの環境メッセージやアートの象徴としても知られ、今年も苗場の随所で来場者を見守り続けている。
フジロック会場の様子。(写真/黃信維撮影) フジロックは「世界で最もクリーンなフェスティバル」を掲げ、今年も環境保護への取り組みが徹底されている。入場時には環境分解素材で作られたゴミ袋が配布され、3種類のデザインから選べる仕様だ。会場では「ゴミは必ず持ち帰るか、正しく分別してください」と繰り返しアナウンスが流れ、黄色い分別テントではボランティアが案内を担当。ステージ終了後も地面にはほとんどゴミが落ちておらず、来場者の高いマナー意識がうかがえた。
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フジロック会場の様子。(写真/黃信維撮影) さらに、会場で回収されたペットボトルは、南魚沼市・湯沢町との連携により“ボトルtoボトル”方式で再生される。キャップやラベルを外し、分別・洗浄・粉砕した後、樹脂ペレットとして再加工され、新たな飲料用PETボトルとしてよみがえる循環型リサイクルシステムを採用。この取り組みには大塚製薬などの企業も協力しており、フジロックが掲げる「自然と共生するフェスティバル」という理念が、会場全体の細部にまで反映されている。
フジロック会場の様子。(写真/黃信維撮影) 更多新聞請搜尋🔍風傳媒
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