2025年台中駅グルメおすすめ》老舗激戦区の16軒 庶民派小吃と小点心が6元から

2025-07-26 11:00
中区は台中で歴史が特に古い地域で、多くの伝統小吃や連鎖グルメ店の総本店がここで発祥した。16軒の庶民派グルメ、胃袋の準備ができたら出発だ!(写真/Instagram@foodyammy@dingshan5278@_leben_eatより)
中区は台中で歴史が特に古い地域で、多くの伝統小吃や連鎖グルメ店の総本店がここで発祥した。16軒の庶民派グルメ、胃袋の準備ができたら出発だ!(写真/Instagram@foodyammy@dingshan5278@_leben_eatより)
目次

台湾・台中市中区に位置する台中駅は、日本統治時代の鉄道建設をきっかけに周辺の商業が栄えた。だが、中区の混雑を緩和するため、政府は西屯や南屯、いわゆる七期エリアの開発を進めた。市街地の高騰する地価で人口が郊外へ流れたうえ、1990年代に中区で発生した大火災は多くの死傷者を出し、怪談やうわさが広まったことで地価が急落し、多くの店舗が閉じて「空き街」と化した。

それでも中区の魅力は、今も多くの古くからの台中市民の心に残っている。名店の多くがこの地で生まれ、数々の歴史的建造物には日本の面影が漂う。昔ながらの郷土料理や若い世代が手がける新しい店が、文創の波に乗って再び注目を集めている。

台中駅周辺で味わえる16軒の名物グルメを紹介。日本統治時代に「貴婦人の市場」と呼ばれたこの地で、老舗グルメの奥深さを探ってみてほしい。

1.木子餃子

木子餃子(写真/IG@muzi_dumpling提供)
台中駅グルメおすすめ:木子餃子(写真/Instagram@muzi_dumpling提供)

第二市場はかつて「新富町市場」と呼ばれ、日本時代には貴婦人たちが買い物を楽しむ場所だった。整然とした空間や看板の配置は、台湾によくある伝統市場とは一線を画している。市場の奥にひっそりと構える「木子餃子」は、地元の人に教えられなければ観光客はまず気づかない隠れた店だ。ここでは祖母の味を受け継いだ餃子が並び、薄皮で具だくさん。特に人気なのがエビ入り蒸し餃子とエビ入り水餃子で、ひとつひとつに丸ごとのエビが包まれ、あふれる肉汁が皮の中にしっかり閉じ込められている。酸味と辛味が際立つ具だくさんのサンラータンを添えれば、たまらない美味しさだ。

木子餃子住所:台中市中区三民路二段87号第二市場内78号売場

営業時間:09:00~14:00

2.王記菜頭粿糯米腸

王記菜頭粿(写真/IG@linijing提供)
台中駅グルメおすすめ:王記菜頭粿(写真/Instagram@linijing提供)

地元の人が「王記」に来ると、決まって頼むのが「米蘿蛋」と「芋香米」の二つの組み合わせだ。つまり、米腸に大根餅と卵を添えたもの、そして芋粿煎にソーセージと米腸を添えたものを指す。店ではラードを使って粿(米を原料にしたもち状の料理 )を焼き、油がはじける鉄板から立ちのぼる香りが食欲をそそる。熱々を皿に盛り、醤油膏と特製のタレをかければ、香ばしい風味が隅々まで染みわたる。一口頬張れば、油の旨味と塩気、香りが口いっぱいに広がり、さらに甘めの天ぷらスープを合わせれば、満腹感もひとしおだ。 (関連記事: 台湾・台中観光に新たな楽しみ 二階建て観光バスとグルメバスで夏休みを満喫 関連記事をもっと読む

王記菜頭粿糯米腸住所:台中市中区三民路二段87号

営業時間:06:30~18:00

3.老賴茶棧

老賴茶棧(写真/IG@tata.ifood提供)
台中駅グルメおすすめ:老賴茶棧(写真/Instagram@tata.ifood提供)

王記の菜頭粿や糯米腸のすぐ隣にある「老賴茶棧」は、台中発祥で、今では台湾各地にチェーンを広げている。粿(米を原料にしたもち状の料理 )を買いに来た人が、ついでに老賴の豆乳入り紅茶を一杯買っていくのが定番の組み合わせだ。創業者の賴成模氏は、もともと第二市場で果物を売っていたが、自分が紅茶好きだったため、屋台のそばにいつも一桶の紅茶を置いて喉を潤していた。果物を買いに来た客にも気前よく紅茶をふるまっていたところ、やがて紅茶目当てで訪れる人が増え、周囲の勧めもあって紅茶専門に転じることを決めたという。

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