三重県の観光資源を首都圏に向けて発信するイベント「みえ旅レセプション2025」が18日、東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京で開催された。会場にはメディア関係者や旅行会社の担当者が集まり、県内各地の観光スポットや食文化、体験型コンテンツが一斉に紹介された。
三重の魅力が東京に集結 みえ旅レセプション2025
三重県知事の一見勝之氏は冒頭のあいさつで「三重県には本物の歴史、本物の癒し、そして本物の食があります。伊勢神宮をはじめとする2000年以上続く歴史、豊かな自然が生む癒し、松阪牛や伊勢茶といった味覚をぜひ多くの皆さまに体験してほしい」と語り、「今日は東京が33度、三重は31度でした。暑い中お越しいただき感謝します」と来場者に礼を述べた。

また「三重は良いところが多いですが、県民はあまり宣伝が得意ではありません。だからこそ9年ぶりにこのレセプションを開催し、首都圏への誘客を図りたい」と意気込みを示した。
会場では県内各地の魅力が多彩に紹介された。志摩市からは昨年オープンした「志摩グリーンアドベンチャー」が出展し、ジップラインやドローン操縦、サバイバルゲームなど20種類以上の体験型プログラムを提案。
三重県が首都圏で観光魅力を発信 みえ旅レセプション2025、東京で開催
四日市市の「四日市市茶葉振興センター」は、かぶせ茶を中心とした伊勢茶ブランドの魅力を伝え、茶畑ツアーや試飲体験を通じて茶文化の奥深さを紹介した。松阪市の農家直営カフェ「深緑茶房」は伊勢茶や和スイーツを提供し、さらに松阪牛をPRして食文化の豊かさをアピールした。
伝統工芸では四日市市の「ばんこの里会館」が萬古焼を展示し、陶芸体験を交えてその魅力を伝えた。多気町の大型商業リゾート「VISON」は、食・癒し・アートを融合させた観光拠点としての提案を行い、スタンプラリーや宝探しイベントなど家族向けの企画で注目を集めた。
名張市からは「赤目四十八滝」が紹介され、滝打たれ修行や手裏剣体験といった忍者修行体験が話題に。併設の「赤目滝水族館」では、渓谷の淡水魚やオオサンショウウオなどが展示され、自然と歴史、文化を一体で楽しめるスポットとして紹介された。伊勢志摩エリアでは伊勢神宮やおかげ横丁などの定番観光地に加え、式年遷宮や参拝文化、伊勢茶の歴史や味わいが解説され、宗教と食文化を組み合わせた観光の可能性が示された。
度会町からは「宮リバー度会パーク春まつり」など地域の取り組みが紹介され、地域ぐるみでの観光推進がアピールされた。
この日のレセプションでは、志摩グリーンアドベンチャー、四日市市茶葉振興センター、深緑茶房、伊勢神宮、萬古焼とばんこの里会館、VISON、松阪市と松阪牛、赤目四十八滝や忍者修行体験、赤目滝水族館、名張市、伊勢志摩、伊勢茶、度会町といった三重全域の観光資源が一堂に会した。自然体験から食文化、伝統工芸、歴史・宗教まで幅広い魅力が紹介され、来場者からは「地域ごとに特色があり、旅の選択肢が豊富だ」と高い評価が寄せられた。
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