ペンタブレット大手の株式会社ワコム(本社・東京都新宿区)は5日、液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq」シリーズの新製品を発表した。今回発売されるのは「Cintiq 16」「Cintiq 24」「Cintiq 24 touch」の3機種で、同社の最新ペン技術「Wacom Pro Pen 3」を搭載。今夏より順次発売される。
新モデルは、感圧機能や読み取り精度を向上させたPro Pen 3を標準装備し、描き心地や操作性を大幅に高めた。16インチ(2560×1600)と23.8インチ(2560×1440)の2サイズがあり、23.8インチにはタッチ操作対応モデルも含まれる。
本体は従来モデルより薄型化され、Cintiq 24は厚さ21ミリと、前世代の22インチモデルの約半分に抑えられている。フルラミネーションディスプレイやアンチグレアガラスにより、ペン先とカーソルの視差を軽減し、反射や目の負担を抑える仕様となっている。
静音設計を採用し、ファンレスでの使用が可能。Cintiq 24には可動式スタンドを標準搭載し、Cintiq 16は折りたたみ式スタンドを備える。いずれもVESAマウント(75×75mm)に対応し、外部モニターアームとの併用が可能。
接続端子はUSB-C、USB-A、HDMIに対応し、16インチモデルはUSB-Cケーブル1本での給電と通信が可能。背面に端子類を集約することで、ケーブル周りの整理もしやすくした。
製品には期間限定で、イラスト制作ソフト「Clip Studio Paint EX」とファイル転送サービス「MASV」のライセンスが付属する。
ワコムは、「創造性は制限されるべきではない」として、プロフェッショナル向けに高性能なクリエイティブツールの提供を続けている。
詳細は公式ウェブサイト(https://www.wacom.com/products/wacom-cintiq)で確認できる。
編集:梅木奈実 (関連記事: 電通、消費者心理を6タイプに分類 新マーケティング支援を展開 | 関連記事をもっと読む )
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