株式会社電通(東京都港区)は22日、人間の消費行動を強く左右する感情「11の欲望(2024年版)」に基づき、消費者を6タイプに分類した「欲望クラスター」を開発したことを明らかにした。株式会社電通マクロミルインサイト(東京都中央区)との共同プロジェクト「DENTSU DESIRE DESIGN(DDD)」の一環で、今後の企業マーケティング活動支援に活用する方針だ。
この「欲望クラスター」は、個々の消費者が持つ欲望の強弱によって「感情のままに刺激を求める」「縛られたくないシンプル志向」「上昇志向のステータス重視」「愛されたい承認欲求型」「リスク回避重視型」「現状受容型」の6タイプに分類されている。
同社によると、この分類を活用することで、従来の性年代や購買データでは捉えきれなかった消費者特性を把握し、企業のコミュニケーション戦略や商品開発に生かせるとしている。また、Yahoo!広告における脱デモグラフィック型の配信・分析を可能にする「DESIRE Targeting」への応用も見込まれる。
「11の欲望」は、同社が定期的に実施する「心が動く消費調査」を基に、消費行動を促す感情を可視化したもの。2024年版では、消費に至る動機や行動に関する知見を深めたうえで、最新の社会背景や価値観を踏まえた再定義が行われた。
こうした中、企業は自社顧客データと「欲望クラスター」を組み合わせることで、独自のクラスタリングや既存分析の深掘りも可能になるという。同社は「今後も顧客企業の事業成長に資するマーケティングソリューションの開発に努めていく」との考えを示している。
編集:梅木奈実
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