台湾の唯一の欧州国交国であるバチカン市国で、18日に新教皇レオ14世の就任式が行われる。台湾外交部は14日夜、プレスリリースを発表し、頼清徳総統が前副総統の陳建仁氏を総統特使として派遣し、式典に出席させると明らかにした。
陳氏はバチカンとの関係が深く、同国の宗座科学アカデミー会員を務めるほか、「聖大グレゴリウス騎士団」「聖墳墓騎士団」の騎士にも叙任された経歴を持つ。外交部は、陳氏が代表として出席することで、台バチカンの友好関係を示すとし、頼総統も全面的な支援を指示した。
台湾とバチカンは83年の国交関係を有し、宗教の自由や人権、平和といった共通の価値を基盤に関係を築いてきた。外交部は、今回の陳氏派遣が台バチカン関係の新たな一歩になることを期待している。
なお、陳氏は今年4月にも、フランシスコ前教皇の葬儀に台湾代表として参列し、各国要人と交流を深めている。頼総統がフランシスコ法王の葬儀に出席しなかった背景には、バチカンへの中国からの圧力が影響したとの報道もあった。
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編集:梅木奈実 (関連記事: 蔡英文氏、リトアニアで演説『小国でも脅しには屈しない』 欧州に民主連携を訴え | 関連記事をもっと読む )
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