蔡英文氏、英国議会で演説へ 民主と産業で英台の連携アピール

台湾の前総統の蔡英文氏がロンドン時間15日に英国議会を訪問し、特別演説を行う。(蔡英文IGより)

台湾の前総統・蔡英文氏は、現地時間15日にイギリス議会を訪れ、特別演説を行う予定である。また、台英議会小組(APPG)が主催する歓迎レセプションに出席するほか、議会の見学や、親台派の議員との昼食会も行われる。蔡氏の事務所によれば、当日の活動はすべて英国議会主催で行われ、メディアの立ち入りは許可されていない。演説終了後に、講演原稿および映像資料が報道用に提供される予定だという。

今回の英国訪問は、蔡英文氏にとって退任後2度目の欧州訪問の最終目的地であり、民主主義の連携と産業協力に焦点を当てている。リトアニアおよびデンマークで強調された「民主主義の強靱性」と「国際的な連帯」の主軸を引き継ぐ内容となっている。

5月14日のデンマーク訪問では、蔡氏はコペンハーゲンの有名な観光名所である「人魚姫の像」を訪れた後、デンマーク王室と歴史文化の象徴であるフレデリクスボー城(Frederiksborg Castle)を視察した。

同日午後には、台湾のグローバルウェーハズ・グループ(GlobalWafers)のデンマーク子会社であるTopsil社の半導体ウエハー工場を訪問し、ヨーロッパにおける先端材料とサプライチェーン再編に関する戦略的展開について理解を深めた。台湾がハイテク分野のパートナーとして重要な役割を果たしていることを示す機会となった。またその夜には、デンマーク在住の台湾人専門家との懇親夕食会も開催された。 (関連記事: 蔡英文氏がリトアニア訪問 フランス人観光客が「台湾の総統だ!」と感動の声と記念撮影 関連記事をもっと読む

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編集:梅木奈実

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