EY Japan(東京都千代田区)は、今年1月18・19日に千葉県船橋市で開催された「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI(以下、オールスターゲーム)」について、経済的・社会的価値の調査結果を発表した。試算によると、経済波及効果は約12.8億円、社会的価値は約52.0億円に上り、合計約64.8億円の価値を生み出したとされる。

この調査は、EY Japanの「ソーシャルKPIメソッド」に基づき、B.LEAGUEと共同で実施されたもので、経済効果のみならず、幸福感や健康意識、地域の一体感など、財務諸表には現れにくい無形の社会的価値も金銭換算して可視化した。
調査によれば、オールスターゲームには約1万9千人がアリーナで観戦し、関連イベントには約4万人が訪れた。観戦者のうち宿泊を伴った来場は13%に上り、都市圏開催ながらも一定の宿泊需要が確認された。また、地域コミュニティとの連携によるイベントが展開され、市民の「集団的アイデンティティ(シビックプライド)」の向上が顕著だったとされる。

特に今年5月に開業したLaLa arena TOKYO-BAYでの開催は、千葉ジェッツふなばしの地元密着活動と連動し、パブリックビューイングやフードゾーン、ライブパフォーマンスなど多彩なコンテンツを融合。会場内外に一体感と熱狂を生み出したことが、社会的価値の上昇に寄与したと分析されている。
前年の沖縄開催と比較すると、全体の価値は約1.8倍に拡大。また、投資に対する社会的投資収益率(SROI)は「1円あたり4.79円」と算出され、公共的な意義の高さが示された。
EY Japanでは、今後もB.LEAGUEと連携し、地域創生やスポーツを通じた社会的価値の向上に取り組むとしている。
編集:梅木奈実 (関連記事: 井上雄彦の息子がリアル「スラムダンク」に!井上大道、日本プロバスケ入り 父の故郷でプレー | 関連記事をもっと読む )
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