台湾選手加入による、台湾市場の開拓  Bリーグの戦略的布石を深く解明!

日本プロバスケットボールリーグ執行役員兼国際事業グループ責任者の岡本直也氏は『風傳媒』のインタビューで、B1リーグに3人の台湾選手が加入したと述べた。(撮影:黄信維)
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今シーズン、3人の台湾の優秀選手が日本のトップバスケットボールリーグであるBリーグに加入し、一気に台湾のファンも増加。海外戦略全体や台湾市場への思考的展開について、新たな計画が進行中だ。『風傳媒』は東京都内のBリーググループ本社を取材し、日本プロバスケットボールリーグの執行役員兼国際事業グループ責任者である岡本直也氏への独占インタビューで、台湾市場運営の重要要素と今後の拡大戦略について話を聞き、今シーズン多くの台湾選手が加入したことによるリーグへのポジティブな効果について詳細な説明を受けた。

B.LEAGUEは2016年に設立され、日本男子プロバスケットボールの最高峰リーグとして日本バスケットボール協会(JBA)が運営している。2024-2025シーズン、B1リーグには名古屋ダイヤモンドドルフィンズの曾祥鈞(ツォン・シャンジュン)、滋賀レイクスの游艾喆(ヨウ・アイジェ)、秋田ノーザンハピネッツの阿巴西(ガディアガ)と3人の台湾選手が加入。また、B3の金沢武士団には孫思堯(スン・スーヤオ)が所属している。台湾選手の加入に伴い、Bリーグの公式YouTubeチャンネルの月間ユニークユーザー数は40万を突破し(1月時点)、986%の増加率を記録。視聴回数も30万回に増加し、驚異的な成長を遂げている。「ココロ、たぎる。」をプロモーションスローガンとし、バスケットボールの試合を通じて人々の情熱と感動を喚起することを目指している。

Bリーグの島田慎二理事長(日本バスケットボール協会副会長を兼任)は2023-2024シーズンの成果報告で、入場観客数が451万人に達し、過去最高を記録したと言及。事業規模は約600億円に迫り、100億円の成長を遂げた。これはBリーグ各チームの努力だけでなく、近年の国際大会における日本男子代表チームの優れたパフォーマンス、特に「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」での好成績も原動力となっている。岡本直也氏は『風傳媒』のインタビューで、B1リーグには3人の台湾選手が加入し、これは歴史上初のことであり、選手の加入はリーグの国際化を進めるだけでなく、「台湾市場の発展を正式に重視するきっかけとなった」と述べた。 (関連記事: 【大谷翔平】「台湾は野球を愛する素晴らしい国」将来のMLB台湾開催に期待表明 関連記事をもっと読む

岡本氏は「我々にとって、選手の存在は非常に重要」と説明し、過去の台湾市場への投資が比較的限られていたのは、現地の選手がいなかったためだが、今はその状況が変わってきているという。例えば、彼の理解によれば、過去台湾のバスケットボール選手のエージェントと日本のBリーグの接触は多くなく、ほとんどが中国のCBAリーグに注力していたが、現在はBリーグとの安定した連絡を構築しつつある。彼は、将来的により多くの台湾選手が舞台に立つことを期待し、游艾喆、阿巴西、曾祥鈞といった台湾選手の優れたパフォーマンスが台湾のファンの関心を高める上で重要な役割を果たしていると述べた。