中国人配偶者YouTuberが「武力統一」発言で在留取消し 台湾内政部長「言論自由は統一工作の口実にならぬ」

中国人配偶者のインフルエンサー「亜亜在台湾」が自撮り動画で武力統一の発言を投稿、現在移民署により法的に在留許可が取り消されている。(資料写真、YouTubeより)

台湾の中国籍配偶のユーチューバー 劉氏が「亜亜在台湾」という名でネット動画を配信し、公然と中国共産党による武力での「統一」を煽動していたことが問題となっています。先日、通報を受けた移民署(出入国管理局)が事情聴取を行い、昨日(11日)夜、法律に基づいて台湾での家族訪問在留許可を取り消し、出国日程を調整することになりました。劉世芳内政部長は本日(12日)立法院での取材に対し「言論の自由は天から降ってきた贈り物ではなく、武力統一や武力侵攻の口実にもなりません。法律の底線を踏み越えた場合は、法に従って厳正に対処します」と述べました。

最近、ネットユーザーが移民署に劉のSNS動画について通報しました。その動画には武力統一を主張する発言が溢れており、「中国が武力で台湾を統一するには、もはや他の理由は必要ない」や「なぜ早く武力統一しないのか」などの言論を発信し、社会の安定に深刻な影響を与えています。移民署は昨日、中国大陸地区住民の台湾地区における家族訪問在留、長期在留または定住許可弁法」第14条第1項第4号の規定に基づき、氏の台湾における家族訪問在留許可を取り消しました。また、関連規定により、5年間は家族訪問在留の再申請を許可しないとしています。

劉世芳内政部長は本日の取材に対し、台湾人は皆、言論の自由は天から降ってきた贈り物ではなく、また武力統一戦略や武力侵犯の口実にもなりません。政府は『両岸人民関係条例』に基づいて亜亜の件を処理しています。言論の自由や法律の底線に触れる場合は、法律の規定に従って厳格に処理します」と述べました。

また、中国籍配偶者が身分証明書(IDカード)を取得するまでの期間を6年から4年に短縮し、亜亜のような事件の再発を防ぐという立法委員の提案について、劉世芳内政部長は「立法院で議論中ですが、内政部の立場としては、現在の地政学的・国際的な情勢においてリスクがますます高まっています。立法委員から提案があれば、内政部は事実に基づいて対話を行い、そう急いで変更しないよう望みます」と回答しています。

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