台湾国民党の党首選挙に注目集まる メディア人趙少康氏が語る4人の有力候補者「私の出馬は不要」

ベテランメディア人の趙少康がインタビューで、この4人が国民党主席に適していると指名した。(資料写真、柯承惠撮影)

大規模リコール運動が台湾全土で広がっていますが、現在国民党(藍営)は第一段階の署名集めで34対0と苦戦しており、厳しい立場に置かれています。多くの人が国民党中央や朱立倫主席の努力不足を指摘しており、今年の国民党主席選挙に新たな不確定要素をもたらしています。これに対し、先日、藍営に立ち上がるよう呼びかけ、大規模リコール運動での国民党の力不足を批判したベテランメディア人の趙少康氏は、インタビューで主席に適した4人の名前を挙げ、「私は本当に必要ないです」と明言しました。

一部メディアによると、藍営が緑営議員に対するリコールの第一段階の署名集めで全滅したことで、朱立倫国民党主席の党内でのリーダーシップに再び疑問が投げかけられており、支持者の中には「いっそのこと朱をリコールすべき」と怒りをあらわにする声もあります。また、情報によれば、台中市長盧秀燕氏の党主席選出馬を支持する声が党内で再び高まり、戦闘的な藍営派などとの間に暗黙の了解があり、盧氏を担ぎ出すか、または代理人を共同推薦して朱氏に挑戦する可能性も排除していないとのことです。

これについて趙少康氏はインタビューで、党主席をリコールする必要はなく、また間もなく改選があるので、誰が立候補するかを見守るべきだと述べました。国民党内には党主席にふさわしい人材が数多くおり、韓国瑜氏は特に適任であり、「総統が党主席になれるなら、立法院長がなぜダメなのか」と指摘しました。王金平氏は立法院長在任中の2005年に、当時台北市長だった馬英九前総統と国民党主席の座を争ったことがあります。

韓国瑜氏の他にも、趙少康氏は盧秀燕氏が国民党主席に適任であり、立法委員の傅崐萁氏や謝龍介氏も良い候補者だと言及しました。自身の出馬については、​「私より適任の方が多くいますので、私が必ず立候補する必要はありません。本当に私は必要ないのです」と明言しました。

編集:梅木奈実