MLB(メジャーリーグ・ベースボール)東京開幕戦が3月18日・19日に行われるのを前に、本日(14日)、シカゴ・カブスと日本の名門・阪神タイガースによるオープン戦が東京ドームで開催されました。試合前の始球式には、1964年にMLBで初登板した日本人選手である村上雅則氏が登場し、会場を盛り上げました。
カブスの日本人スター・鈴木誠也は、この試合で3打数1安打、1四球の成績を記録しています。しかし、阪神が試合を主導し、3-0でカブスを下し、東京での初戦を白星で飾りました。

阪神打線が着実に得点、カブスを完封
オープン戦ながら、東京ドームには41,978人の観客が詰めかけ、熱戦が繰り広げられました。試合は3回裏、梅野隆太郎と近本光司の連打で阪神が先制しています。さらに4回裏には森下翔太と前川右京の二塁打で追加点を挙げました。
5回表、阪神は中野拓夢と近本光司が連続四球で出塁すると、佐藤輝明のタイムリーでダメ押しの1点を追加しています。試合後、近本は「直球を打てたことが嬉しい。レベルの高い投手と対戦できて興奮しました」とコメントしています。また、前川も「直球をしっかり捉えられました。素晴らしい投手と対戦できる機会を楽しみたいです」と意気込みを語りました。

カブス指揮官「選手の集中力は高い」
試合前、カブスのクレイグ・カウンセル監督は東京ドームで取材に応じ、「チームはこの試合を楽しみにしていました。特に昨日の公開練習には多くの観客が訪れ、試合の雰囲気を感じることができました」と語りました。また、「通常、デーゲームは選手にとって慣れない時間帯だが、今日は全員が朝一番のバスに乗り、自主的に早起きして朝食会に参加するほどモチベーションが高かったです」とチームの意欲を評価しています。

鈴木誠也のバッティングを高評価「右打者の美学」
この試合で2番・指名打者(DH)として出場した鈴木誠也について、カウンセル監督は「非常に流れるようなスムーズなスイングを持っています。彼は右打者の美学とも言える存在で、パワーと確実性を兼ね備えたバッティングを見せます」と高く評価しています。さらに、「彼がシーズンを通して健康を維持し、安定して試合に出場することが最も重要です。彼の能力が発揮されれば、間違いなく素晴らしいシーズンになります」と期待を寄せています。

今永昇太「環境の変化に挑戦し、自分の価値を証明したい」
MLB開幕戦の先発投手を務める予定のカブス今永昇太も試合前にメディアの取材に応じ、新天地での挑戦について語りました。「自分のスタイルが受け入れられるかどうか分かりませんが、信じることが大切だと励まされました。結果以上に、自分のプレーを通して価値を示すことが重要です。」とコメントしています。プレッシャーを感じながらも、自らの信念を貫く決意を示しています。
また、語学や文化の適応についても言及し、「アメリカの選手は会話の中でジョークを交えながら距離を縮めるのが上手いです。日本にいた頃、ファンに愛される外国人選手を観察していましたが、文化に馴染もうとする姿勢が大切で、挑戦する選手は成績以上にファンの心をつかむことができます」と語っています。今永は、新しい環境への適応を通じて、さらなる成長を目指す考えを示しました。
編集:梅木奈実
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