韓国から台湾への旅行者数が安定的に増加し、高い消費力を誇ることを背景に、LINE Payは韓国の革新的な金融ブランド「Hyundai Card(現代カード)」と提携しました。これにより、Hyundai Cardの1200万人以上のユーザーは、台湾国内で既存の「Hyundai Card App」を通じてLINE Pay決済を利用できるようになります。さらに、同アプリ内に「LINE Payお得マップ」を韓国語で組み込み、台湾のLINE Pay加盟店情報や特典を提供し、韓国人観光客の消費を促す狙いです。
台湾で最も利用される決済サービスLINE Pay
台湾の資策会(資訊工業策進会)の調査によると、台湾人が最も利用する決済手段はLINE Payで、次いで街口支付(JKOPAY)が続きます。現在、LINE Payの台湾国内ユーザー数は1300万人超、決済対応店舗数は60万カ所以上に達し、累計取引件数は9.3億回以上にのぼります。これは平均0.3秒ごとに1回の取引がLINE Payで完了している計算になります。
QRコードまたはバーコードを提示するだけで決済可能
INE Payは、韓国人観光客の消費力に着目し、韓国国内で1200万人以上のユーザーを持つ「Hyundai Card(現代カード)」と提携しました。今後、「Hyundai Card(現代カード)」の利用者は台湾旅行時に、追加のアプリをダウンロードする必要がなく、設定も不要で「Hyundai Card App」内のLINE Pay機能をそのまま利用できます。台湾国内のLINE Pay加盟店(コンビニエンスストア、大型スーパー、レストラン、ナイトマーケットなど)で、QRコードまたはバーコードを提示するだけで簡単に決済が可能です。
LINE Payの董事長(会長)・丁雄注氏は、今回の提携について「韓国の観光客が台湾でもスムーズで便利な決済環境を享受できるだけでなく、台湾の地元店舗により多くのビジネスチャンスをもたらし、観光産業の収益向上にも寄与します」と述べました。

韓国観光客向けに特化した「LINE Payお得マップ」
LINE Payはさらに、観光客が地元の特色ある店舗を訪れる傾向を踏まえ、クロスボーダー決済のマーケティング戦略を強化しています。Hyundai Card Appに「LINE Payお得マップ」を統合し、韓国語で台湾の人気店やレストランを簡単に検索できる機能を提供します。さらに、韓国人観光客向けに特化した「必買伴手禮(絶対に買うべきお土産)」「旅の疲れを癒す」といったテーマ別のタグや旅行プランも提案し、より台湾の魅力的なローカルショップを手軽に楽しめるようにしました。
LINE Payの成長と業績
LINE Payの2024年の売上高は62.9億元(約293億円)、前年比27.8%増です。年間の税引後純利益は6.47億元(約30億円)、前年比34.2%増です。1株当たり利益(EPS)は10.67元となり、売上高、利益、EPSともに過去最高を記録しました。また、1.5元の現金配当を実施予定で、5月29日に定時株主総会を開催する予定です。
編集:梅木奈実 (関連記事: 故宮、動物園に負けた!台北人気スポット、第1位は「あの場所」に!観光客絶賛 | 関連記事をもっと読む )
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