台湾の中国籍配偶のユーチューバー 劉氏は、SNSアカウント「亜亜在台湾」で武力統一を促す発言をしたため、内政部移民署から親族訪問居留許可を取り消され、健康保険も停止されました。近日中に中国へ強制送還される予定です。この事件が広がる中、インターネット上では劉氏が台湾の身分を取得した後、すぐに台湾人の夫と離婚して「中国人の夫」を親族訪問で台湾に呼び寄せたという情報が出回っています。これについて、台湾事実確認センターが調査結果を発表しました。
最近、ラインやフェイスブックなどのSNSでは、劉さんが「人口操作に成功した」として、台湾の身分を取得後すぐに台湾人の夫と離婚して中国に戻り再婚し、中国人の夫や両親を相次いで親族訪問で台湾に呼び寄せたという噂が流れています。また、「おめでとう、亜亜の家族全員が祖国に戻ることになりました。子どもたちと中国籍の両親も国外追放されます」といった類似のメッセージも広まっています。この件について、事実確認センターが移民署に確認したところ、劉氏は台湾人配偶者と離婚しておらず、中国人親族の台湾訪問申請もしていないとのことです。
大陸委員会も、そのような情報はないと述べています。移民署の説明によると、劉氏は居留証のみを持っており、身分証(台湾のID)は取得していません。また、居留証の資格では中国人親族の台湾訪問を申請することはできません。「両岸人民関係条例」第17条の規定により、中国籍の配偶者はまず「親族訪問居留」を申請し、4年経過後に「長期居留」を申請できます。さらに2年間連続して居留した後、台湾での定住を申請できるため、台湾の身分証を取得するには最短でも6年かかります。
また、事実確認センターは中国人配偶者の作家「上官乱」氏の話も引用しています。彼女によれば、中国人配偶者の両親が親族訪問居留するには3つの条件を満たす必要があります。70歳以上であること、中国人配偶者が先に中華民国の市民権を取得していること(居留証だけでは直系親族の台湾居留を申請する資格はない)、そして台湾では年間わずか60人の枠しかないことです。上官乱氏は、彼女の知る限り、過去30年以上で台湾全土で居留した中国人配偶者の両親は1000人余りにすぎず、これは年間60人の枠さえ埋まっていない可能性を示していると指摘しています。
編集:梅木奈実
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