台湾・雲林県長・張麗善氏は10日、代表団を率いて訪日し、6日間にわたる「2025年日本東京食品展および農業・地方創生交流の旅」を開始しました。12日午後、張県長一行は岡山県の伊原木隆太知事を表敬訪問し、現地の農畜産物直売所と倉敷美観地区を視察しました。この交流を通じて、両地域が農業、教育、観光など多分野での協力を促進し、互恵関係を築くことを期待しています。
伊原木隆太知事は、岡山県が日本の重要な農産物生産地であり、桃、ブドウ、米などで知られていると述べました。特に「幻の酒米」と呼ばれる雄町米の最大の産地がここにあります。伊原木知事は、台湾の農業大県である雲林県との交流を光栄に思い、農業や観光分野でのさらなる交流を期待していると話しました。
張麗善県長は、雲林県と岡山県が教育学術面で長い関係を持っていると指摘しました。雲林科技大学は2015年に岡山県立大学と姉妹校を締結し、学生交換などの交流を行っています。張県長は今後、両県が農業、地方創生、観光などの分野でさらに深い交流を持つことを望んでいます。
張県長は、雲林県が恵まれた自然環境を持ち、多くの優良農産物を生み出す台湾の重要な「穀倉地帯」であると説明しました。今回の訪日では、東京食品展への参加だけでなく、東京と岡山の農畜産物直売所も視察し、地元の農協が直売所を通じて地産地消と食農教育をどのように推進し、若者のUターン就農を促進しているかを学びました。張県長は、今後より多くの日本の消費者に雲林県の農産物の美味しさを知ってもらい、岡山県と米や果物産業の発展について交流したいと述べました。

張県長は、伊原木知事の地方創生と観光産業推進への取り組みを称賛しました。特に倉敷美観地区を視察し、地域住民と行政の力を合わせて歴史文化や建築を保存し、多くの観光客を引きつけることに成功した様子を学びました。雲林県も地方創生を通じて、観光客に地域の文化・歴史・食文化の深い体験を提供し、観光産業の活性化を目指しています。
2024年の雲林県への観光客数は2000万人を超え、過去最高を記録しました。張県長はその場で伊原木知事に雲林県訪問を招待し、地元の美しい景色と美食を体験してほしいと述べました。訪問団の農業企業も自社製品を贈呈し、誠実な協力の意向を示しました。
張県長は、雲林県が2023年末以来、国内外で各国の行政首長や政府要人を何度も訪問し、雲林の国際的な知名度を大幅に向上させたと強調しました。今回の訪問により、岡山県庁からさらなる支援を得て、両地域間でより多くの分野での協力を促進し、互恵関係を実現できると確信しています。
台湾ニュースをもっと深く:風傳媒日本語版Xをフォロー👉 @stormmedia_jp