元「サンエン台湾」のメンバーで、現在YouTubeチャンネル「ズズZuzu」を運営するクリエイターのZuzuさん。Zuzuさんは日本人クウォーターで日台を頻繁に行き来しながら、両国の架け橋となることを目指している。クリエイターとして直面する創作の行き詰まりや外部からのコメントのプレッシャーについて、確かに諦めたくなることもあったと率直に語った。また、ネガティブなコメントに遭遇した際には「なぜ創作するのか」と自問自答し、少数の意見で「一を以て百を防ぐ」べきではないと考え、努力を続けることを選択してきた。
Zuzuさんは台湾人で両親とも台湾人だが、祖母が日本人であることから4分の1の日本人の血を引いている。YouTube業界で約7年活動し、以前は「サンエン台湾」で台湾のグルメや観光スポットを紹介していたが、現在は個人チャンネルを運営。チーム時代を振り返り、創作のプレッシャーについてよく話し合っていたが、何度も諦めようと思い安定した仕事への転職も考えたという。ファンからの反応の大半はポジティブだが、時折のネガティブなコメントに落ち込み、自己を省みることもあったと語る。
日本のKOLチームに加入 チャンネル設立の由来は「台湾人への恩返し」
「サンエン台湾」加入のきっかけについて、当時チームが日本語を話せる女性を探していて面接の誘いがあったと語る。試し撮りの結果、台湾人女性として台湾文化やグルメ、日台の違いを紹介できる適任者として評価された。チャンネル設立の主な理由は、YouTuberの三原慧悟が台湾で5年間過ごし、多くの台湾紹介動画を撮影した経験から、「台湾人への恩返し」の気持ちで日本の視聴者に台湾の情報を提供し、多くの反響と感謝を得たことだった。
台湾での仕事との違いについて、Zuzuさんは「サンエン台湾」チームでは自身が唯一の台湾人で、他のメンバーは全員日本人だったと説明する。仕事の進め方では、台湾企業では月1・2回の会議だったのに対し、日本では週3回の小会議、5日ごとの大会議があり、1本の動画に対して20以上の企画案を考え改善点を提案し、上司が撮影内容を選定するという。この日次更新と頻繁な会議というスタイルは、責任制の仕事形態に近く、台湾の仕事文化とは大きく異なるという。 (関連記事: 『雨の中の情欲』東京国際映画祭コンペティション部門に 金鐘奨・助演女優賞の李杏「監督の特別な指導」を明かす | 関連記事をもっと読む )
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率直な台湾人の性格と、日本人とのコミュニケーションでの直接的すぎる表現
コミュニケーションについて、Zuzuさんは台湾人として物事を率直に言う習慣があり、日本人との付き合いでは少し直接的すぎることがあったと話す。この直接的な表現方法が日本人の心を傷つける可能性があることに気付いた後、自分の発言が多すぎなかったか振り返り、仲間と共に改善点を調整したという。日本人は通常より回りくどく、「繊細さ」を重視した表現方法を取ることを観察し、異なる表現方法に適応することを学び、現在では台湾の友人から「話が回りくどい」と言われるほどに。