大阪「We TAIWAN」終盤戦、台湾発「魔法のテント」大阪に上陸 残り5日でほぼ満席、没入型物語体験が話題

2025-08-15 18:40
台湾各地で人気を集めてきた「移動する物語の館」が、大阪市中央公会堂の外、癒し系のa-Weの隣に巨大テントを設置。夕暮れ時の幻想的な空の下で、ひときわ注目を浴びている。
台湾各地で人気を集めてきた「移動する物語の館」が、大阪市中央公会堂の外、癒し系のa-Weの隣に巨大テントを設置。夕暮れ時の幻想的な空の下で、ひときわ注目を浴びている。
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カウントダウンに突入――大阪で開催中の台湾文化祭「We TAIWAN」は、2週連続で多くの来場者と感動を生み出した後、子ども向けのフィナーレ企画「テリングテント」を迎える。会期は残り5日間で、チケットはほぼ完売状態となっている。

先週、子どもたちを怖がらせつつも魅了した『虎姑婆(トラババ)』や、音楽と絵本を融合させて多くの親子を温かく包んだ室内楽『カタカタカタ』を見逃した人にとって、今回は絶好の機会だ。台湾の親子劇場の創造力とテクノロジーを融合させた「伝説級」の演目が、大阪で最後の公演を行う。

「We TAIWAN」活動は台湾のストーリーと文化テクノロジーを通じて、万博のテーマ「生命を輝かせる未来社会を創造する」に応え、「子供たちは未来そのもの」であることを世界に宣言している。
「We TAIWAN」では、台湾の物語と文化テクノロジーを通じて、万博のテーマ「生命を輝かせる未来社会の創造」に応え、「子どもたちは未来そのもの」であることを世界に発信している。

大阪に現れた「魔法のテント」

「We TAIWAN」の親子向けイベントが軒並み満席となる中、公会堂前の芝生に直径10メートルの巨大な白いテントが静かに姿を現した。これこそ、台湾全土で子どもたちを熱狂させた「テリングテント」だ。サーカスを思わせるこのテントは、台湾発のオリジナル物語を魔法のような演出で日本の子どもたちに届けるため、海を越えてやってきた。

テント内部では、パノラマプロジェクションマッピングが観客を包み込み、特別設計の音響・照明効果、そして俳優によるインタラクティブな演技が加わる。訪れた子どもたちは、物語の世界に引き込まれ、かつてない没入型の冒険を体験できるという。

「移動ストーリーハウス」は金馬賞受賞アニメ監督の王登鈺と協力し、海洋環境保護の課題を取り扱っている創設以来の代表作『機械人漂流記』を披露し、日本の子供たちにも台湾のオリジナル作品を楽しんでもらうことができる。
「テリングテント」では、金馬賞受賞アニメ監督の王登鈺氏と協力し、海洋環境保護をテーマにした創設以来の代表作『ロボット放浪記』を上演。日本の子どもたちにも台湾発のオリジナル作品を楽しんでもらっている。

物語を通じて台湾文化を体感

今回の「テリングテント」では、台湾発の受賞作品3本を特別上演する。

『ロボット放浪記』: 金馬奨受賞監督が手掛けた海洋環境保護をテーマにした名作。

『神様を親にしたい』: 台湾の歴史や廟文化をユーモラスに学べる作品。

『龍王の就活』:子どもたちが自分を探求し、自らの価値を見つける勇気を与える物語。

日本の子どもたちが違和感なく物語に入り込めるよう、日本語を話す台湾人俳優も出演。笑いや驚きの中で、自然と台湾の文化や価値観に親しめる仕掛けとなっている。

《室内楽feat.絵本演出》は台湾の絵本作家林小杯の『喀噠喀噠喀噠』からインスピレーションを得て、爽やかで温かい方法で観客を絵本の世界に誘う。
《弦楽三重奏と絵本よみきかせ》は、台湾の絵本作家・林小杯氏の『カタカタカタ』に着想を得て、爽やかで温かな演出で観客を絵本の世界へと誘う。

残席わずか、行動は今!

この子どもたちへの「夏の大トリ」は、8月16日から5日間限定で上演される。台湾文化部によると、こども本の森「弦楽三重奏と絵本よみきかせ」はすでに全回満席。
テリングテント」も一部回にわずかな空席が残るのみで、当日はキャンセル待ちが可能だという。

フィナーレ間近の「We TAIWAN」では、このほかVS.の「台湾スペクトル」展や、公会堂内外で行われる『フリーユアヘッド~脳を解放しよう』、VR360作品『未来への遺産』、映画企画『台湾映画の輝かしい今昔』、文学展示『マジカル台湾―台湾文学展』、アートパフォーマンス『アイラ:中之島の出会い』など、多彩な催しが続く。さらに中之島公園では、第2週となる「TAIWAN PLUS 台日新風」マーケットも開催予定だ。

この夏、「行けばよかった」と後悔しないように――詳細は公式サイト「We TAIWAN」や、X、Instagramの公式アカウントで最新情報をチェックしよう。 (関連記事: 台湾文化「We TAIWAN」、大阪で話題沸騰 2日で1.6万人、メディア各社も報道 関連記事をもっと読む

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編集:梅木奈実

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