参政党代表で参議院議員の神谷宗幣氏は、第二次世界大戦終結から80年となる日に、同党議員とともに靖国神社(東京都千代田区)を参拝した。神谷氏は2022年の参院選で「日本人ファースト」を掲げて初当選し、党の知名度を高めた人物。靖国神社は戦争責任や歴史認識をめぐって国内外で議論が続く施設であり、今回の参拝も注目を集めた。
参政党・神谷代表らが靖国参拝 中国への侵略については答えずhttps://t.co/OVxQvAok3l
— 毎日新聞 (@mainichi)August 15, 2025
参拝後、神谷氏は現地で取材に応じ、「国の指示もあったが、国のためにみんなを守るために戦い、尊い命を失った方々に感謝と追悼の気持ちを伝えたい。二度と日本が戦争の惨禍にあわないように平和を守る政治をやりたい」と語った。
一方で、戦前の日本軍による中国侵略や、政治家の靖国参拝への批判について質問しようとした記者もいたが、随行者により取材が遮られ、神谷氏は回答しなかった。



靖国神社では、戦争関連の節目には政治家の参拝が相次ぐほか、旭日旗を掲げた国内の極右団体が旧日本軍の軍服を着用し、大日本帝国の拡張政策を支持する標語を掲げて参拝する姿も見られる。
また、神谷氏は今回の参拝時には直接触れなかったものの、6月末の演説で日中戦争について「日本は中国大陸の土地なんか求めてない。日本軍が中国大陸に侵略していったのはうそだ。中国側がテロ工作をしてくるから、自衛戦争としてどんどんどんどん行った」と述べていたことが報じられている。
編集:梅木奈実 (関連記事: 北京観察》終戦記念日前夜、靖国参拝が外交問題に 日中関係に再び亀裂か | 関連記事をもっと読む )
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