2030年の新設開業へ向け、2025年夏に仮設施設「藤丸パーク」が先行オープン予定
商業空間の企画・設計・施工を手がける株式会社スペース(本社:東京都中央区)は、北海道帯広市で進行中の「旧・藤丸百貨店」再生プロジェクトに「藤丸サポーター」として参画することを発表した。本プロジェクトは、藤丸株式会社を事業主体とし、2030年春の新たな商業施設開業を目指している。

藤丸百貨店は1900年に創業し、長年にわたり帯広市民に親しまれてきた老舗百貨店であったが、経営悪化により2022年に閉店。122年の歴史に幕を下ろした。その後、地元企業である株式会社そらと村松ホールディングス株式会社が中心となり再生計画を立ち上げ、今回新たにスペース社が加わった。
2030年の開業に至るまでの5年間は、地域住民の期待を高めるための取り組みとして、商店街との連携やイベント開催、仮設施設の設置などが段階的に行われる予定である。
その第一歩として、2025年初夏には旧藤丸百貨店跡地近くの遊休地に仮設商業施設「藤丸パーク」が開設される見通し。トレーラーハウスを活用した店舗スペースに加え、マルシェやライブイベントが開催されるエリアや、ドッグランも整備される予定となっている。スペース社は、この施設の企画・設計・施工を担い、藤丸の旧ロゴデザインの復刻にも携わる。

本プロジェクトは、地域企業との連携のもとで進められており、単なる商業施設の再建にとどまらず、地域活性化の新たなモデルケースとしても注目を集めている。
編集:梅木奈実 (関連記事: FOOMA JAPAN 2025、6月10日開幕へ 食品製造の最先端が東京ビッグサイトに集結 | 関連記事をもっと読む )
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