オックスフォード・エコノミクス(Oxford Economics)が発表した最新の「世界の都市ランキング2025(Global Cities Index)」レポートによると、世界の50以上の主要都市を対象に、経済力、人材資本、生活の質、環境持続性、都市ガバナンスの5つの観点で評価した結果が明らかになった。世界最高の都市トップ3は、それぞれ米国のニューヨーク、英国のロンドン、フランスのパリだった。台北は60位にランクインしている。
2025世界都市ランキング、台北が選ばれる
『ニューヨークポスト』によると、ニューヨークが満点の100点を獲得し、2年連続でトップの座を守った。同市は世界で最も億万長者が多い都市で、資産が10億ドル(約1560億円)を超える富豪が123人、その総資産は7590億ドル(約118兆4040億円)に上るという。
英国のロンドンは総点数98.5で2位。人材資本の項目で満点を取得しており、これはロンドンが世界一流の大学を持ち、多様な労働力構造と多くの国際企業の本社を擁していることに起因している。また、ロンドンは経済パフォーマンスでも優れている。
専門家によると、3位のパリの主な強みは大規模な経済だという。4位のシリコンバレーの中心都市サンノゼと5位のシアトルは、一人当たりGDPが上位に位置し、全体の生活の質のスコアはそれぞれ91.5、88.1、93.2で、ニューヨークの83.8を上回った。
アジアの都市に目を向けると、日本の東京が9位、京都が100位、韓国のソウルが15位、シンガポールが21位、香港が72位、マレーシアのクアラルンプールが79位、中国の北京が152位、タイのバンコクが199位だった。
台湾からは、台北市が60位にランクインし、総点数は75点。5つの主要指標のうち、「生活の質」が世界15位、人材資本が44位、ガバナンスが75位、経済が263位、環境が283位という結果だった。
2025年グローバル十大都市ランキング
1. ニューヨーク、アメリカ(100点)
2. ロンドン、イギリス(98.5点)
3. パリ、フランス(94.4点)
4. サンノゼ、カリフォルニア、アメリカ(94.2点)
5. シアトル、アメリカ(91.8点)
6. メルボルン、オーストラリア(90.7点)
7. シドニー、オーストラリア(90.6点)
8. ボストン、アメリカ(90.3点)
9. 東京、日本(90.3点)
10. サンフランシスコ、アメリカ(90.3点)

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