「2025日台観光サミットin鳥取」開催 米子~台北直行便が同時就航、官民連携で日台観光が新段階へ

2025-06-02 18:14
2025日台観光サミットin鳥取。(写真/黃信維撮影)
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日台観光推進協議会と台湾観光協会が共同で主催する「2025日台観光サミットin 鳥取」が、5月29日から6月1日にかけて、日本の鳥取県で開催された。鳥取県知事・平井伸治氏は台湾メディアとの合同取材に応じ、今回のサミットは、台湾から鳥取への直行便の就航と同日に行われたことに「大変意味深い」と述べた。「鳥取県全体が、台湾からの貴賓を最も誠実な気持ちで歓迎している」と語り、「今回、山陰地域と台湾が初めて直行便で正式に繋がった。台湾との交流がより便利になり、本当に嬉しく思う」と述べた。

「2025年日台観光サミット in 鳥取」。(写真/黃信維)
「2025年日台観光サミット in 鳥取」、鳥取県知事・平井伸治氏。(写真/黃信維)

平井氏は、「今回の観光サミットには、台湾の旅行業界から多数の要人が参加しており、地域観光を推進し、山陰地方の魅力を発信する絶好の機会となっている」と述べた。「台湾からのお客様には、鳥取のゆったりとしたライフスタイル、温泉の癒し、美味しい食事、そしてアニメの聖地巡りなど、観光の特色を直接体験してもらいたい」と語り、「ここで、日本の最も真実で、最も静かな風景を見てもらえたら」と述べた。

「2025年日台観光サミット in 鳥取」。(写真/黃信維)
「2025年日台観光サミット in 鳥取」。(写真/黃信維)

現在、東京・大阪・京都といった都市部が直面しているオーバーツーリズムの問題について、平井氏は「鳥取のような地方都市こそ、快適な代替地を提供できる」とし、「山陰地域は2025年の大阪・関西万博会場からも近く、直行便の開通によって、万博期間中の外国人観光客を鳥取へと誘導することが可能になる」と強調。「都市とは異なる観光体験を提供する地方旅行を積極的に推進していきたい」と述べた。

さらに、鳥取のアニメ資源についても、「『名探偵コナン』や『ゲゲゲの鬼太郎』の故郷である鳥取県は、自らを“漫画王国”と称し、アニメ聖地巡礼の観光ルート整備に取り組んでいる」と述べた。台湾のアニメファンや国内外の家族層にも人気があり、「ファンの皆さんの来訪を心より歓迎し、作品のリアルな舞台を体験してもらいたい」と話した。

「2025年日台観光サミット in 鳥取」。(写真/黃信維)
「2025年日台観光サミット in 鳥取」。(写真/黃信維)

最後に、現在日本から台湾への観光客がまだ多くない状況については、「これまで山陰地方から台湾へ行くのは交通が不便で、時間もかかった。しかし今は直行便があり、自分自身も台湾へもっと行きたい」とし、今後は「双方の搭乗率を高めることで、台湾からの訪問だけでなく、鳥取から台湾への訪問も増やしたい。真の互恵的な観光交流を実現するために、引き続き努力していく」と語った。 (関連記事: タイガーエア台湾、米子-台北直行便が就航!日台交流の新たな架け橋に 関連記事をもっと読む

台湾の鳥取観光大使を務める倪暄氏と曲羿氏は登壇し、歓迎晩餐会の会場でもイベント全体を通じて熱心に参加し、SNSでも積極的に情報発信を行った。倪暄氏はバラエティ番組での司会などで知られるインフルエンサーであり、曲羿氏は楽天ガールズのキャプテンとしても活動し、YouTubeチャンネル「曲羿啾啾」などを通じて若い世代に人気を集めている。両氏は2023年から鳥取県の観光大使としても活動しており、今回もその役割を存分に発揮していた。