『セデック・バレ』俳優陣が再集結 『猟師兄弟』『赤い柿』トークイベント決定

2025-06-01 14:33
活動策展人林家威。(黃信維攝)
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台湾映画上映会2025、2作品でトークイベント開催へ

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが主催する映画イベント「台湾映画上映会2025」の第3回・第4回上映会において、注目作品の上映とトークイベントが開催されることが発表された。6月14日(土)は原住民の家族を描いた『猟師兄弟』、7月5日(土)は台湾ニューシネマの巨匠ワン・トン監督による自伝的作品『赤い柿 デジタル・リマスター版』が、それぞれ東京の大学キャンパスで上映される。

第3回上映作品『猟師兄弟』(原題:獵人兄弟)は、『靈山』で知られる蘇弘恩(スー・ホンエン)監督による最新作。現代台湾の原住民族タロコ族の家族を描いた本作には、2011年の話題作『セデック・バレ』に出演したシュー・イーファン、マー・ジーシアン、リン・チンタイらが再集結する。上映後にはスー監督が登壇し、作品に込めた思いや撮影の背景を語る。

当日は、早稲田大学名誉教授・千野拓政氏と、愛知県立大学の張文菁准教授も登壇し、原住民族の歴史と表象をテーマにした解説を行う予定。

  • 上映日:2025年6月14日(土)13:00開始(12:30開場)

  • 会場:早稲田大学 小野記念講堂

  • 申込開始:6月4日(水)12:00~(Peatixにて、先着順・無料)

一方、第4回は台湾ニューシネマの巨匠・ワン・トン(王童)監督による自伝的作品『赤い柿 デジタル・リマスター版』が上映される。台湾近代史を3部作として描いた代表作の一つであり、祖母を中心に大陸から台湾に移住した家族の戦後を描く、詩情豊かな名作だ。

上映後には、長年台湾映画を追い続けてきた映画評論家・村山匡一郎氏が登壇し、ワン・トン監督の作品世界と台湾映画史における位置づけについて語る。 (関連記事: 日本留学で映画の夢を追い続ける 監督・蘇鈺淳「奔走」し自分らしさの道を探る 関連記事をもっと読む

  • 上映日:2025年7月5日(土)15:00開始(14:30開場)

  • 会場:東京大学 駒場キャンパス KOMCEE East K011

  • 申込開始:6月25日(水)12:00~(Peatixにて、先着順・無料) 

    編集:柄澤南

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