次世代ゲーム機市場が激変する中、SonyはPlayStation 5の価格を大幅に引き下げ、市場の主導権を握ることを発表する。この動きは、Sonyの年次プロモーション活動「Days of Play」の一環であるだけでなく、任天堂のSwitch 2の高価格発売やマイクロソフトのXbox Series Xの値上げに対する戦略的対応と見なされる。
Sonyの公式声明によれば、「Days of Play 2025」キャンペーンは米国時間5月28日に正式に開始され、6月11日まで続く。この期間中、Sonyは限定版PS5『コール オブ デューティ 6』(Call of Duty: Modern Warfare III)同梱機セットを特別価格399.99ドルで提供し、通常の推奨小売価格から119.99ドル下げることで、今回の活動の中で最も魅力的なディスカウント項目となる。
標準版の本体のほかに、Sonyはその他一連の割引も同時に発表し、PlayStation 5 Pro本体を50ドル値引き、VRヘッドセットPS VR2およびその同梱セットを30ドル値引き、高級ゲーマー専用のDualSense Edgeコントローラーも30ドルのディスカウントを行い、消費者に還元する。
Switch 2本体とゲームソフトも値上げ
過去、Sonyは中期に「Days of Play」プロモーションを定期的に実施していたが、今年の価格調整は大きな注目を集めている。これは全体的なゲーム機市場が激変しているためである。マイクロソフトは今月初、Xbox Series Xの価格を499.99ドルから一気に599.99ドルに引き上げ、その上昇率は20%に達した。さらに、日本のゲーム会社大手の任天堂も次世代機Switch 2をリリースし、6月5日から正式に販売を開始する予定で、推奨小売価格は449.99ドルで、初代Switchが発売された時の価格よりも150ドル高い。
本体価格に加えて、Switch 2対応の新作ゲームソフトも同時に値上げされ、元々の59.99ドルから79.99ドルに引き上げられ、原材料と開発コストの上昇を反映している。しかし、競争相手が次々と価格を上げる中、Sonyは今回逆に価格を下げることを選択し、市場シェアを拡大し、プレイヤー層を強化するための重要な手段と見なされている。
Switch 2の予約が盛り上がり、Xboxの価格改定の影響も広がる中、今回のSonyの価格戦略が市場の流れを変えることができるのか、世界中のゲーマーや業界関係者の注目が集まっている。
編集:柄澤南 (関連記事: ゲーム・アニメで成長支えるソニー、トランプ関税でも業績見通しは強気 | 関連記事をもっと読む )
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