東京大学は先日、新しい教育課程となる「UTokyo College of Design(東京大学デザイン学部)」の創設を発表した。開設は2027年9月の予定で、これは1958年の薬学部以来、およそ70年ぶりとなる新学部設立となる。

「UTokyo College of Design(東京大学デザイン学部)」は、5年一貫制の学士・修士課程となる。これにより、優秀な学生は5年間で課程を修了できるようになるという。新学部は「デザイン」をキーワードに、従来の造形や芸術の領域にとどまらず、社会課題の構造や制度そのものを「再設計(リデザイン)」することを目的としている。科学技術、人文社会、芸術といった分野横断的な教育・研究を行う予定だ。
東京大学は、2025年4月4日に記者発表会を開き、藤井輝夫総長が新学部の詳細を説明した。会場は本郷キャンパスの福武ラーニングシアターで、報道関係者に向けた限定説明会として実施された。
この「UTokyo College of Design」は、AIや脱炭素といった現代の大きな構造変化の中で、未来社会を設計する人材を育成することを目指しており、今後の国内外の教育界でも注目される動きとなりそうだ。
編集:田中佳奈
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