佐賀県波戸岬に世界初の海洋プラスチック専門体験型施設「PLA PLA」が開業、世界との連携を宣言
佐賀県唐津市に海洋プラスチックの回収から再生までを体験できる世界初の施設「PLA PLA」が開業し、産官学および国際的な連携のもと、深刻化する海洋ごみ問題解決に向けた新たな一歩を踏み出した 。(写真/世界海洋プラスチックプランニングセンターPR事務局提供)
令和8年6月7日、佐賀県唐津市鎮西町の波戸岬にて、地球規模の課題である海洋プラスチック問題の解決を目指す世界初の専門体験型施設「世界海洋プラスチックプランニングセンター(愛称:PLA PLA)」のオープニングセレモニーが開催された。同施設は、海洋プラスチックの「回収・分別・再生」という一連のプロセスを、訪問者自らが一か所で体験できる世界初の拠点となる。
国内外の関係者が参加、「佐賀の岬から世界の海を取り戻す」決意示す
式典には、山口祥義佐賀県知事をはじめ、石原宏高環境大臣、駐日トンガ王国のテヴィタ・スカ・マンギシ特命全権大使といった国内外の代表者や、地元の早稲田佐賀高等学校サスティナ部の学生代表らが登壇した。
開幕にあたっては一般的なテープカットに代わり、国や地域、世代を超えて「佐賀の岬から世界の海を取り戻す」という願いを込めた「フラッグつなぎ」が行われ、海洋問題解決に向けた世界的な連携の姿勢が示された。また、地元佐志地区で活動する「和太鼓朱雀」による歓迎の演奏が披露されたほか、企業版ふるさと納税を通じて同プロジェクトに多大な貢献をした株式会社名村造船所に対して感謝状が贈呈された。午後には一般来場者を迎え、回収された海洋プラスチックをアップサイクルしてオリジナルのキーチャームを作成するワークショップも実施された。
日本近海のマイクロプラスチック濃度は世界平均の27倍
現在、世界の海には約1億5,000万トンのプラスチックが存在し、日本近海のマイクロプラスチック濃度は世界平均の27倍に達している。特に施設が位置する九州北部は、対馬海流や季節風などの自然条件が重なり、国内外から大量の海洋ごみが漂着するホットスポットとなっている。
山口知事は挨拶の中で、この施設を拠点として世界の海がプラスチックとどう向き合うかを考え、九州大学や早稲田大学などと連携して研究やシンポジウムを展開する「知の拠点」へと育てていく意欲を語った。
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