台湾農業部林業試験所と国立成功大学の共同研究チームは、大安渓上流に自生するタイワンスギ(台湾杉)が高さ84.1メートルに達することを確認した。研究チームによると、これは台湾国内だけでなく、東アジアで確認された中で最も高い木だという。
この巨木は「大安渓倚天剣」と正式に命名された。専門のツリークライマーによる登攀、航空レーザー測量、そして多くの市民参加を組み合わせた10年にわたる調査の末に特定された。調査結果は、台湾サイエンス・メディア・センター(SMC)が金曜日に開いた記者会見で発表され、国際学術誌『Frontiers in Forests and Global Change』に掲載された。
台湾の森に眠る巨木を探して
巨木探索が正式に始まったのは2014年8月のことだった。林業試験所の研究者らは、「棲蘭(せいらん)三姉妹」として知られる伝説的なタイワンスギの巨木群を科学的に記録するため、棲蘭(せいらん)自然保護区で初の大規模調査を実施した。
その中で最も高い木は69.3メートルに達し、幹の直径は3メートル近くあった。その後の調査で研究チームは台湾内陸部のさらに奥深くへと入ったが、原生林の何層にも重なる鬱蒼とした樹冠の下では、目視だけで最も高い木を見つけることは困難であると分かった。より体系的な調査手法が必要だった。
台湾の森林は広大だ。島の約60%が森林に覆われ、推定9億5000万本の樹木が生育している。1912年から1991年にかけての集中的な伐採により、本来の原生林は大きく減少したものの、台湾特有の険しい地形が結果的に防壁となり、最も古い林分の一部は商業伐採を免れた。

約10億本の森から候補を絞り込む
研究チームは、政府が実施した航空LiDAR(光検出・測距)データに着目した。LiDARは森林の樹冠を透過するレーザーパルスを用い、地表から各樹木の最上部までの距離を測定する技術である。
このデータをもとに樹冠高モデルが作成されたが、高さの基準を65メートルに設定しても、島全体で5万7000か所以上の候補地が検出された。
市民科学者の協力で誤測定を除外
しかし、台湾の険しい地形は誤測定の原因にもなった。生のLiDARデータでは、崖が高い木として誤認されることがあり、100メートルを超える木として検出されたものが、実際には50メートルの断崖の上に生えた54メートルの木だったケースもあった。
空間マッピング部門を主導した国立成功大学の王驥魁教授によると、この誤差を修正するには、作業員が点群データ(無数の点の集まりで表した3D立体データ)を手動で回転させ、各木の根元が明確に見える角度を探し出す必要があった。この作業を専従スタッフ2人だけで行った場合、完了までに約15年かかると見込まれた。最終的に、アルゴリズムで抽出された候補の93%は誤測定だったことが分かった。
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この問題を大規模に解決するため、研究チームは372人の市民科学者を募集した。参加者はインタラクティブなウェブサイトを通じて、匿名化されたLiDARの断面画像を確認した。約6週間にわたる作業の結果、候補地は5万7000か所から4736か所へと絞り込まれた。













































