台湾・大リコール最終戦!民進党が「機密命令」発令 陸空一体となって10名の国民党議員を攻撃

2025-06-09 11:34
『風傳媒』が把握したところによれば、民進党中央党部は積極的に戦略を立てており、第三段階においてリコール団を全力で支援する予定である。(民進党提供)
『風傳媒』が把握したところによれば、民進党中央党部は積極的に戦略を立てており、第三段階においてリコール団を全力で支援する予定である。(民進党提供)
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台湾・国民党所属の立法委員31人に対するリコール案のうち、第2段階の署名がそろい、すでに提出されたものが31件に上っている。そのうち複数の案件は署名確認の期限が間近に迫っており、中央選挙委員会(中選会)は、6月20日に予定されている定例会議で照合結果の審議・認定を行う予定だ。《風傳媒》の取材によると、民進党中央党部もすでに戦略の策定に乗り出しており、リコール運動の第3段階投票においては全面的に支援する構えを見せている。特に、「ホットゾーン(支持が高く動きやすい地域)」が「コールドゾーン(関心の薄い地域)」を牽引する形で運動全体を活性化させ、第3段階で必要となる投票率25%という法定ラインの突破を目指す方針だ。現在リコールの対象となっている31人の国民党立法委員のうち、すでに10人以上が「ホットゾーン」の重点ターゲットとされている。民進党はその戦略の一環として、「ミニ中央党部」モデルを採用し、花蓮県への現地進出を計画しており、ホットゾーンを起点とするリコール運動の盛り上げを狙っている。

なお、中選会の6月定例委員会は当初から20日(金)に開催が予定されており、当日は署名照合の結果についても審議・認定が行われる。審議終了後には、同日夕方に公式発表がなされる見込みだ。中選会が公表した「2025年立法委員リコール案件の署名期間一覧」によると、今回の照合作業の期限が6月20日までに設定されているリコール案はいずれも国民党の立法委員を対象としたものである。また、中選会は「選挙罷免法」に基づき、地域区の立法委員に対するリコール案が正式に成立した場合、その投票は成立から20日以降60日以内に実施されなければならないと説明している。

リコールのターゲットとなる10大「ホットゾーン」 徐巧芯氏、葉元之氏がランクイン

関係者によると、民進党が現在「ホットゾーン(重点地域)」として位置づけているのは、以下の国民党所属立法委員の選挙区である:
台北市の王鴻薇氏と徐巧芯氏、新北市の葉元之氏、桃園市の牛煦庭氏および涂權吉氏、新竹市の鄭正鈐氏、台中市の黃健豪氏・羅廷瑋氏・廖偉翔氏、雲林県の丁學忠氏、そして早くからターゲットとされてきた国民党立法院党団総召・傅崐萁氏など、計10人を超える議員が「ホットゾーン」として名指しされている。民進党の戦略によれば、これらの地域には最低限のリソース投入を行い、「ホットゾーン」が「コールドゾーン」を牽引する形で、リコール第3段階投票の全国的な盛り上がりを促進したい考えだ。 (関連記事: 国民党リコール全敗 朱立倫だけが悪いのか?黄光芹氏が統計で異議 関連記事をもっと読む

ある民進党幹部によると、王氏と徐氏は「アンチ度」や注目度が高く、台北市内でも象徴的な存在とされている。最近では、彼女たちの選挙区に設置されたリコール関連の看板が撤去されるなど、行政的な妨害が発生しており、これに対して地元議員たちが積極的に支援しているという。また、桃園の2選挙区は第2段階の連署段階から「署名が活発な地域」とされており、新竹市の鄭正鈐氏については、同市長・高虹安氏に対するリコールと連動した「ダブルリコール効果」があるとみられている。台中市の3議員はいずれも市長・盧秀燕氏の側近とされており、中部エリアにおける象徴的存在だ。このほか、葉元之氏や丁學忠氏も「ホットゾーン」の目安とされており、いずれの地域にも一定程度の支援が行われる見込みだ。

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