日本の大手ゲームメーカー・任天堂は5日、新型ゲーム機「Nintendo Switch 2(スイッチ2)」を世界同時に発売した。前世代機から約8年ぶりの新型となるこのゲーム機は、発売前から大きな注目を集め、アメリカ各地では発売当日、深夜から行列ができるなど、異例の盛り上がりを見せた。
ニューヨークやロサンゼルス、テキサス州ヒューストンなどの小売店には、多くの購入希望者が並び、SNS(XやReddit)には防水テントや折りたたみ椅子を持参して待機する様子も投稿された。
ブルームバーグなど複数の海外メディアによると、任天堂はこのSwitch 2の販売に強い自信を持っており、2026年3月末までに世界で少なくとも1500万台を販売する目標を掲げている。2017年3月に発売された初代Switchは、世界累計で1億5200万台以上を売り上げ、長年にわたる安定した収益を任天堂にもたらしてきた。
新型Switch 2のアメリカ市場における販売価格は450ドル(約6万5000円)と、前モデルの300ドル(約4万3000円)から50%の値上げとなっている。製造コストの上昇や潜在的な関税の影響が背景にあるとされる。この価格設定に不満の声も上がっているが、それでも販売初日には強い需要が見られた。
at the Switch 2 release 😳😳😳@BestBuypic.twitter.com/d4OBbt0jKQ
— SteelSeries (@SteelSeries)June 5, 2025
Dean, 15, buys the first Nintendo Switch 2 in San Francisco.pic.twitter.com/ZjlDezJSVN
— Dean Takahashi (@deantak)June 5, 2025
各大手小売サイトでのオンライン予約は受付開始直後に即完売となり、日本国内の任天堂公式サイトで行われた抽選販売には、第一段階で220万件以上の応募が殺到。生産能力を大きく上回る反響があった。
ターゲットやベストバイ、ゲームストップなどの実店舗でも行列が確認されており、SNSにはスーパーマリオのキャラクターに扮したファンが店頭に現れる様子も投稿されるなど、任天堂ファンの熱気が伺えた。
「ベストバイ」をキーワードに検索すれば、発売日当日の店舗前の行列の様子が多数確認できる。ゲームストップはGoogleのアメリカ国内トレンド検索でもトップ10入りしており、人気の高さを裏付けている。 (関連記事: Sony、PS5値下げ案発表 任天堂スイッチ2とマイクロソフトXbox値上げに対抗 | 関連記事をもっと読む )
ベストバイによれば、購入者の70%以上が「店舗で直接商品を受け取りたい」と希望しており、「待ってでも今すぐ手にしたい」という“即時満足感”を求めて来店しているという。長時間並んでSwitch 2を手に入れたユーザーたちは、SNSで購入直後の写真を投稿し、他のユーザーから羨望の声が相次いだ。

