今年第6号台風ウィパーが発生した。気象専門家の呉徳栄氏は、18日、西部は晴れて午後に雨が降り、午後以降は台風の外側の水蒸気が流入し、東部では局地的なにわか雨が見られると述べた。19日から20日にかけては外側の環流の影響で、東部および屏東で大雨となるおそれがあるという。
交通部中央気象署の発表によれば、フィリピン東方の海上にあった熱帯性低気圧は、18日午前2時にかけて台風に発達し、時速15キロで北西へ進んでいる。
国立中央大学大気科学系の兼任副教授である呉徳栄氏は、気象応用推進基金会の「洩天機教室」欄で、最新の欧州中期予報センター(ECMWF)のモデルを引用し、台風6号(ウィパー)の中心は18日から22日にかけてバシー海峡を通り南シナ海へ進み、広東に上陸する見込みだと説明した。海上台風警報が発表される可能性は低いものの、完全には否定できないとしている。
台風6号(ウィパー)の進路が北への修正、海上警報発令へ
しかし、最新の報道によると、中央気象署は台風の進行方向が北にわずかに調整された傾向があると説明し、本日午前11時30分に海上台風警報が発令される予定である。
来週、新たな台風「50%の確率で北台湾に直撃」
呉徳栄氏は、21日から24日にかけて各国の予測モデルが「モンスーン低気圧」の内部に別の「熱帯系」が発達する可能性を示しており、その進路の一部には「来者不善」、すなわち深刻な脅威となるシナリオも含まれていると述べた。欧州系のアンサンブル予測50回のシミュレーションでも、北台湾が影響を受ける確率は最大で50%に達しており、各国モデルは現在も修正が続いているため、今後の動向を注視する必要があるという。
呉徳栄氏はまた、最新の欧州モデルによれば、18日は西部が晴れて午後に雨、依然として高温が続くため、日焼けや熱中症への注意が必要だと述べた。午後以降は台風外側の水蒸気が流れ込み、東部では局地的なにわか雨が見込まれる。
気温については、北部が25~37度、中部が23~36度、南部が23~36度、東部が23~35度と予想されている。さらに呉氏は、最新のモデルでは19日から20日にかけて台風がバシー海峡を通過し南シナ海へ進む見通しで、外側の環流によって西部でもにわか雨、東部や屏東では大雨となるおそれがあると指摘した。21日から24日にかけては「モンスーン低気圧」が大量の水蒸気を伴い、内部で発達する別の「熱帯系」の動向次第で、台湾が災害をもたらす天候に見舞われる可能性があるため、今後の変化を見極める必要があると強調した。
編集:柄澤南 (関連記事: 台湾、1.2万人の中国出身配偶者に「除籍証明」要求 未提出なら身分取消の可能性も | 関連記事をもっと読む )
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