日本最大級の野外音楽フェス「フジロックフェスティバル2025」は7月27日、新潟県湯沢町・苗場スキー場で3日間の幕を閉じた。連日快晴に恵まれ、多国籍の観客が音楽と自然を満喫。最終日は、日本のRADWIMPSとアメリカのVampire WeekendがGreen Stageでトリを務め、会場を最後まで熱狂に包み込んだ。

Green Stage:RADWIMPSとVampire Weekendが圧巻のパフォーマンス
昼の時間帯には、スコットランドのRed Hot Chilli Pipersがバグパイプの熱い演奏で幕を開け、森山直太朗が「さくら」などの楽曲で優しいひとときを演出。Creepy NutsはキレのあるラップとユーモアたっぷりのMCで観客を沸かせ、続くLITTLE SIMZは世界基準のライブパフォーマンスで圧倒した。

夕暮れ時には、RADWIMPSが登場。映画『君の名は。』の「スパークル」「三葉のテーマ」では一気に観客が感動に包まれ、「いいんですか?」では自然発生的なシンガロングが起きた。名曲「セプテンバーさん」では大合唱が苗場の夜空に響き、最後は「SUMMER DAZE 2021」で壮大な締めくくり。国内外から集まったファンにとって忘れられないステージとなった。

そして、今年の大トリはVampire Weekend。代表曲「Holiday」「Step」はもちろん、「New Dorp. New York」のカバーにはどよめきが起き、「A-Punk」では観客がジャンプして応えた。ラストの「Harmony Hall」「Hope」まで一体感に満ちたステージで、2025年のフジロックを爽快に締めくくった。

White Stage・Red Marquee・Field of Heavenも盛況
White Stageでは、Mono no AwareやSilica Gel、佐野元春 & The Coyote Bandが出演。HAIMは姉妹ならではの息の合った演奏で観客を魅了した。

Field of Heavenでは、She Her Her HersやMitsuyoshi Azuma & The Swinging Boppersが夕暮れを彩り、Jake Shimabukuro Bandが心地よいウクレレサウンドを届けた。夜にはGalacticがファンクで森を揺らし、観客をダンスの渦に巻き込んだ。 (関連記事: 【フジロック2025】2日目レポート:山下達郎×竹内まりやが「Plastic Love」熱唱!台湾バンド震楽堂も堂々の日本初ステージ | 関連記事をもっと読む )
苗場食堂と東北ライブハウス大作戦、文化と支援が共鳴
会場内では、地元・魚沼産コシヒカリを炊きたてで提供する「苗場食堂」が大人気。とろろご飯やけんちん汁など、心温まる和食で来場者に癒しを提供した。