また頼氏は、台風4号(ダナス)の襲来により農業・漁業、電力、通信などに深刻な被害が出ており、住宅にも3万戸を超える損壊が発生していると指摘。雲林・嘉義・台南地域の復旧・復興を加速させるため、卓榮泰行政院長との協議を経て、行政院政務委員の陳金徳氏を中心に「雲嘉南災後復旧前進指揮所」の設置を要請したことを明かした。
さらに、関連する工事機関と地方政府が連携し、中央政府の工事案件を受託している業者の協力を得ながら、積極的に復旧作業に取り組むよう期待を寄せた。頼氏は、民進党中央部門および各地の党所属公職者に対し、政府の各種災害対応に全面的に協力し、被災者が一日も早く困難を乗り越えられるよう支援を強化するよう呼びかけた。
民進党の頼清徳総統は、林右昌氏の党秘書長辞任について「すでに辞表を受理した」と明かし、この1年間にわたる党務への尽力と貢献に対し感謝の意を示した。そのうえで、現在の局面を「重要な時期」と位置づけ、副秘書長の何博文氏に秘書長職の代理を委ねることを発表した。
頼氏は、何氏に対し2つの任務の遂行を求めた。ひとつは災害被災地における住民の復旧支援、もうひとつはリコール地区における市民との連帯である。党務スタッフを率い、これらの任務を着実に果たすよう指示した。
最後に頼氏は、台湾が直面する多重の内外課題に言及。極端気候による影響、国際経済の変動、さらには権威主義勢力からの圧力などに対し、「決して退かず、政権チームとして冷静に立ち向かいます」との姿勢を強調した。「台湾が揺るぎなく前へ進み、民主主義が打ち負かされることのないようにすることこそが我々の使命です」と語り、「台湾は、いつの時も私たちにとって最も優しい場所です」との信念を改めて示した。そして「この土地には、あなたがいて、私がいて、みんながいます。だからこそ、共に歩み続け、より希望ある未来を迎えることができます」と結んだ。
編集:柄澤南 (関連記事: 【解説まとめ】台湾で史上初の大規模リコール「25対0」で全敗 なぜここまで失敗したのか? | 関連記事をもっと読む )
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