多彩な音楽と文化が苗場に集結──次回2026年は7月24日~26日に開催決定
日本最大級の野外音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL’25」が、7月24日(木)の前夜祭から27日(日)までの4日間、新潟県湯沢町・苗場スキー場で開催され、累計来場者数は12万2,000人に達した。夏の風物詩ともいえるこのイベントは、自然と音楽の融合を掲げ、今年も大盛況のうちに幕を閉じた。
28回目となる今年のフジロックでは、出演日ごとに第一弾ラインナップを発表するという新たな試みが行われた。ヘッドライナーには、日本初公演となる2組のアーティストを迎え、例年以上に攻めたブッキングが話題を呼んだ。特に土曜日の1日券および3日通し券は早々に完売するなど、フェスの人気の根強さを証明する形となった。
また、今年は「日本とアジア」をテーマに据えた新ステージ「ORANGE ECHO」が初登場。アーティストのパフォーマンスに加え、和の要素を取り入れた装飾や演出も来場者の関心を集め、フジロックに新たな文化的側面をもたらした。
音楽ステージのみならず、会場内では子どもたちが自由に遊べる「キッズ・ランド」や、誰でも演奏可能な「森のピアノ」、さらに大道芸やサーカスなど多彩なアクティビティが用意され、性別や年齢、国籍を問わず、訪れたすべての人々が思い思いの時間を過ごした。
昨年に続き、今年もAmazonによる無料ライブ配信が実施され、現地に足を運べなかったファンも世界中から自宅でその熱気を体感することができた。
日別の来場者数は、前夜祭の24日(木)が16,000人、本開催の25日(金)が33,000人、26日(土)が39,000人、27日(日)が34,000人で、4日間合計で122,000人となった。
なお、「FUJI ROCK FESTIVAL’26」は、2026年7月24日(金)~26日(日)の日程で、今年と同じく苗場スキー場にて開催されることがすでに公式に発表されている。来年も苗場の夏に新たな音楽の風が吹くこととなりそうだ。
主催するフジロック事務局は、「ご参加いただいた皆さま、そして多大なるご協力をいただいたすべての方々に心より感謝申し上げます」とコメントを発表。音楽、自然、多様性が交差するこの特別なフェスティバルは、今年も多くの感動を残し、華やかに幕を閉じた。
編集:梅木奈実 (関連記事: 【インタビュー】震樂堂、フジロック2025「ROOKIE A GO-GO」に初登場──台湾の廟会文化×メタル、30分で世界を魅了 | 関連記事をもっと読む )
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