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<独占インタビュー> 台湾インディーズバンド浅堤ボーカル・依玲さん、初のエッセイ集を刊行 インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲さんが初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。(写真/依玲さん提供)
台湾インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲(イーリン、本名・蔡依玲)さんが、このほど初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。バンド活動を通じて社会に発信してきた彼女が、今度は文章で、自らの成長や生活の記憶を率直に描き、ステージの外にある等身大の姿を表現している。
インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲さんが初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。(写真/依玲さん提供) 風傳媒の独占インタビューで依玲さんは、書名は出版の1か月前に決まったもので、担当編集者が占い師に相談するという一幕もあったと明かした。結果として、彼女の性格や作品テーマにぴったりと合致し、作中に繰り返し登場する「占い」というモチーフとも響き合ったという。 依玲さんは台湾の離島、澎湖に生まれ、高雄で育ち、大学時代に仲間とともに「浅堤」を結成。ロックやフォーク、都市の視点を取り入れた音楽スタイルと繊細な歌詞で注目されてきた。世間では「バンドのボーカル」として知られるが、以前から「書くこと」に強い情熱を持っていた。
インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲さんが初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。(写真/依玲さん提供) 「楽曲は時間の制約があり、歌詞は簡潔でなければならない。バンド作品はエンターテインメント性が強く、共同作業では自分の感情を抑えることも多い。でもエッセイは、言葉を尽くして自分を表現できる。人生の歩みを整理する作業にもなり、ずっと探してきた“自分に合う表現手段”の一つかもしれない」と語った。
インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲さんが初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。(写真/依玲さん提供) 半年で全編を書き上げた執筆過程は「論文を書いているようだった」と振り返る。感情に揺さぶられて泣きながら書き、落ち着いてから理性的に推敲することもあったという。特に「三月に歌を一曲」という章では、コロナ禍で仲間を失った出来事と、新しい命の誕生が同じ三月に重なり、「別れ」と「誕生」を春分の季節に重ねて描いている。
インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲さんが初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。(写真/依玲さん提供) 依玲さんは音楽でも文章でも「普遍性」や「公共性」を意識している。エッセイには、澎湖・高雄・台北での暮らしや、90年代生まれとしてY世代からZ世代へ移り変わる中での社会的背景や世代間の変化が綴られている。 「読者には、物語の中に自分の居場所を見つけてほしい」と依玲さん。
インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲さんが初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。(写真/依玲さん提供)
インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲さんが初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。(写真/依玲さん提供) バンド活動10年を振り返り、かつては「どうやったらヒット曲を作れるか」と悩んだこともあったという。しかし近年は「たとえ聴かれなくても、創作を続けること自体に意味がある」と考えるようになった。その心境の変化を込めたのが「無人島で創作する」という章であり、「10年前の自分に贈りたい大切な言葉」だと語る。
インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲さんが初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。(写真/依玲さん提供) また、登山経験をもとに「マイルストーンの意味は数えるためじゃない」という表現を紹介。「人生も登山のように一歩一歩積み重ねるもの。日々の小さな達成こそが成功につながる」と語った。
発売とイベント情報 エッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』は、8月11日から台湾全土で発売。定価は420台湾ドル。発売初期は店舗・オンラインで約2割引の332台湾ドル前後で購入可能(割引率は販売チャネルによって異なる)。電子版は8月25日から配信予定だ。
インディーズバンド「浅堤(あさづつみ)」のボーカル兼ギタリスト、依玲さんが初のエッセイ集『灯りが暗いときに自分に歌を聴かせる』を刊行した。(写真/依玲さん提供) 8月30日 台中・誠品書店中友店「無人島でも創作を続ける」
9月6日 台北・誠品書店松煙店「北漂、旅立ち、ルームメイト募集」
9月7日 高雄・誠品書店大遠百店「自己覚醒の成長史」
また、香港・マカオでは8月28日、シンガポール・マレーシアでは9月10日に発売予定。台湾のオンライン書店は海外配送にも対応している。
依玲さんは「今回の出版で、書くことへの渇望を満たすと同時に、人生の物語を読者と共有するという願いも叶った」と語り、笑顔を見せた。今後も新曲発表やファンとの交流を続けていくという。
編集:田中佳奈 更多新聞請搜尋🔍風傳媒
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