インディーズバンドSweet John、初の日本公演「夢の武道館へ第一歩」

インディーバンドSweet John(甜約翰)は11月3日、初めて日本を訪れ、トレンドの聖地・渋谷でBiKN shibuya 2024音楽祭に出演した。(歪的音樂提供)
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2024年11月3日、台湾で多くの音楽ファンに愛されているインディーズバンドSweet John(甜約翰)が初めて日本を訪れ、トレンドの聖地・渋谷でBiKN shibuya 2024音楽祭に出演した。他の国での公演経験はあるものの、日本での初公演は彼らにとって大きな意味を持つものだった。公演後、バンドメンバーは会場で《風傳媒》の単独インタビューに応じ、彼らはJ-POPから深い影響を受けてきたため、日本での公演は重要な象徴的意味を持つと語った。また、かつて武道館での公演を夢見ていたことも明かし、今回の公演はその夢に向けた第一歩だと述べた。

Sweet John(甜約翰)は2016年に結成された台湾のインディーズバンドで、前身は2011年に国立成功大学で結成された「Natural Outcome 自然発声」だ。キーボード奏者のMandark(梁丹郡)が加入後、バンド名をSweet Johnに変更。その名前は「Dear John Letter(ディア・ジョン・レター)」からインスピレーションを得ており、恋人との別れの手紙を象徴している。現在のメンバーはボーカルの浚瑋、キーボードのMandark、ギターの罐頭、そしてドラマーの小Jで構成されている。彼らは多様な楽器と様々なスタイル要素を融合させることで知られ、軽快なメロディーと優しい表現方法で感情を伝えるのが得意である。デビューアルバム『Dear』は第29回金曲賞(台湾グラミー賞)の最優秀バンド賞にノミネートされた。

Xで日本のファンと交流 ファンからの花束に心温まる

Spotify O-EASTステージでの公演では、ほぼ満員のファンを前に英語と日本語で観客と交流し、「親吻了再摸索」の日本語バージョンも披露した。MandarkはSweet Johnがついに日本で公演できたことについて、バンドの音楽はJ-POPから大きな影響を受けているため、日本での公演は彼らにとって大きな意味を持つと語った。日本公演のため、Xでの投稿を増やしたところ、ファンからの言及を目にすることができ、バンド全体が非常に感動したという。さらにMandarkは、今回の日本公演では、ファンが特別に花束を贈るイベントを企画してくれたことに温かさを感じたと述べた。浚瑋も、Xでできるだけ投稿するよう心がけており、日本のファンの温かさを感じたと付け加えた。 (関連記事: 高雄トレンドフェスティバル、週末に愛河で盛り上がろう! トレンディなマーケット・音楽パーティーが登場 関連記事をもっと読む

浚瑋はSweet Johnの日本公演の感想を共有し、台湾と日本のファンの違いについて観察したことを述べた。彼によると、日本のファンは楽器パートに対して特に熱烈な反応を示し、特に楽器ソロの際には大きく体を揺らしていたという。これにより、日本のファンは公演全体だけでなく、楽器の表現にもより注目していると感じたそうだ。この時、傍らでMandarkは冗談で「(日本のファン)は(中国語の)歌詞が理解できないんじゃない?」と言い、小Jも「そうだね、(日本のファン)は(中国語の)歌詞がわからないから」と同調し、インタビュー会場は笑いに包まれたが、メンバー間の息の合った関係とユーモアセンスも垣間見えた。