日本で「声優」の夢を追いかけ… 台湾人女性“ねんねん”がYouTubeクリエイターに転身!

台湾YouTuberのねんねん(写真参照)は、当初「声優」の夢を追いかけるため、単身で日本へ渡った。(黄信維撮影)
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日本に8年以上滞在しているYouTuberのねんねんは、最初は声優を夢見ていた。日本文化への愛と日本での声優学習の多年にわたる経験を通じて、徐々にネット世界で自分の影響力を確立した。食べ物の共有から日本語文化の探求まで、彼女の動画内容には常にリアルさと共感が溢れている。食べ物動画のナレーションや、外国人視点からの日本語と文化の解釈を通じて、異文化交流の独特な魅力を示し、視聴者に生活の中の落ち着きと楽しさを感じさせている。彼女のクリエイティブな旅は、自己表現の延長であるだけでなく、新しい領域を継続的に探求し、絶えず成長する姿を表現している。

ねんねんは日本で活躍する台湾人YouTuberで、日本文化、日常生活、食べ物探訪、そして日本と台湾の文化の違いを主なコンテンツとしている。彼女は日本に長期滞在し、動画を通じて日本での生活経験、特に日本食や観光スポットへの好みを記録。彼女のチャンネルは日本の生活に興味を持つ多くの視聴者、特に台湾の視聴者を引きつけている。動画では日本文化についての観察や学習過程、そして他の外国人との日本での交流経験も頻繁に共有。彼女のユーモアと誠実なスタイルが動画に強い親近感を持たせ、異国の生活を知りたい視聴者に適している。

中学時代に日本アニメに興味を持ち 「声優」になる志を立てる

全ての物語には始まりがある。声優という夢を設定したのは、実は10年以上の努力の過程だった。日本のオタクのように、中学時代から日本アニメに濃厚な興味を持ち、ねんねんもその頃「声優」という職業を知った。大学で日本語学科に進学した彼女は、卒業後に日本の声優専門学校に入学する目標を立てたが、教師の反対に遭った。主な理由は、台湾人にとって専門学校は台湾の高職に相当し、修士や博士を取得する方が良いという「学歴主義」のためであり、そのため彼女は一度この考えを打ち消した。

彼女自身も考えた…日本でも声優は日本人にとっても非常に挑戦的で、この職業で生計を立てることは非常に困難だ。しかし人生はアニメのようにすぐには「完結編」にならない。後に「群英社」アニメ代理会社に入社した彼女は、再び情熱を燃やした。毎年アニメフェスや漫博のイベントがあり、声優のサイン会やライブ吹き替えもある。会社の規定で担当作品の窓口として、現場イベントの通訳をする必要があり、3年以上の仕事でも数えきれない声優通訳を蓄積した。「夢の火が再び燃え上がった」と、自分はやはりこの夢を諦められないことを発見した。 (関連記事: 【南投旅行】日月潭が287万人を魅了!CNNが認めた絶景サイクリングロード、清境や九族文化村を上回る 関連記事をもっと読む

 日本の放送学院声優科に留学 卒業後に「残酷な現実」を悟る

大学卒業時にすでに日本語N1レベルを持っていた彼女は、ついに2017年3月、単身で専門学校の東京放送学院放送声優科に入学し、2019年に卒業した。しかし、現実は再び彼女に「強烈な一撃」を与えた。学校の2年生の時には仕事探しや面接を始めることができたが、当時突然この道に進むのは適切ではないかもしれないと気づいた。声優の「声」の要求は一般的な日本人よりも高く、ねんねんは「自分は外国人で、私の日本語は本当にダメだ」「10年余分にかけても、やっと達成できるかもしれない」と語った。