民進党の柯建銘院内総務が「大規模リコール」を提唱した後、国民党も「リコールでリコールに対抗」と反制を表明。現在までに中央選挙委員会は64件のリコール申請を受理しており、そのうち54件が立法委員に対するものだ。国民党の連勝文副主席は21日、リコールについて「国民党は戦いを強いられている。まさに『狭い道で出会えば勇者が勝つ』だ」と述べ、民進党の権力争奪に付き合わされ、台湾全土が政治的総動員状態にあり、中国の文化大革命と変わらないとして、台湾の人々は受け入れないだろうと指摘した。
連勝文氏は新北市議会国民党団幹部の交代式に出席し、今年は非常に困難な年になると予想を述べた。議員たちは最前線に立ち、民意を表明するだけでなく、悪質なリコールに対抗する任務も担うことになる。各種の噂に直面した際には、市民を説得し、最も正しい選択をしてもらう必要があり、悪質なリコールを克服できなければ、将来際限なく続くことになるだろうと警告した。
全国的なリコール戦について、連勝文氏は「国民党は戦いを強いられている」と述べ、台湾の大多数の市民は理性的であり、「選挙で勝てなければ1年後にリコール」という民主主義の常識に反する行為は際限なく続くことになると指摘。8月にリコール選挙、12月末に再選挙、来年に地方首長・議員選挙、その後に総統選挙と、民進党の権力争奪に付き合わされ、基本的に選挙ばかりになってしまうと憂慮を示した。
連勝文氏は民進党を批判し、台湾全土が政治的総動員状態にあり、中国の文化大革命と変わらないと述べ、台湾の人々は受け入れないだろうと主張。特に現在の国際情勢が複雑に変化する中、争いではなく実務に取り組むべき時期であると指摘。多くの立法委員、さらには基隆市長の謝国樑氏が就任前からリコールの対象とされていることについて、「民進党以外に誰がこんなことをするのか」と批判した。
また、教育部が昨日(20日)に発表した、統一戦線工作部に所属する中国の3大学との協力・交流禁止および学歴不認定の方針について、連勝文氏は学術交流に問題はなく、イデオロギーの問題も生じないはずだとして、教育部の判断に疑問を呈した。
編集:梅木奈實
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