日本・東京の渋谷駅前スクランブル交差点は世界的に有名な観光名所として知られている。 青信号になると、数千人が一斉に横断し、その光景は壮観である。しかし最近、ある台湾人女性が青信号が点灯すると同時に交差点の中央に座って撮影を行い、SNSで「とても楽しい」と投稿したことが、日本と台湾のネットユーザーの間で強い反感を招いた。
台湾人女性の「渋谷スクランブル交差点での撮影」が批判を呼ぶ
この女性は13日、Threadsで映像をシェア。人で溢れる渋谷の交差点で、青信号と同時に中央に駆け込み、地面に座り手でロックシンボルを示し笑顔で撮影。さらに「とても楽しい、多くの人がそこで遊んでおり、その場の雰囲気を味わうことができた」とも。映像には他の人々が撮影のために立ち止まったり、地面に寝そべる様子も映っている。
ネットユーザーからの痛烈な批判
映像が公開されると、多くの台湾のネットユーザーが批判のコメントを寄せ、「台湾人の顔に泥を塗らないで」「日本人が観光客をますます嫌う理由だ」「他人に迷惑をかけて誇らしげにするのが恥ずかしい」「座ったり寝そべることで交通の妨げになり、人が転倒する原因になる」といった意見が多かった。また、「台湾人とは言わないでほしい」「どこがそんなに楽しいの?」との声も上がった。
また、日本のネットユーザーもこの行動に不満を示し、「地面に倒れる台湾人観光客」の行動は危険で無礼であると指摘。「個人の撮影のための場所ではない」と通行の妨げになっていると批判し、さらには日本語で「日本に来ないで、ありがとう。」とコメントする者もいた。実際、渋谷の交差点は東京で最も混雑する場所の一つであり、2016年の統計では、人の流れがピークの際には一度の青信号で約3000人が横断しているという。

類似の論争が頻発
台湾の観光客が日本で撮影に関して論争を巻き起こすのは今回が初めてではない。以前には、鎌倉でカップルが警察の制止を無視し、短時間で何度も車道に出て撮影を行い、車がクラクションを鳴らし、近隣住民が抗議する事態があった。
また、8月13日に佐賀県有田町の陶山神社付近の踏切で55歳の台湾人女性観光客がJR佐世保線の列車に衝突され死亡する事故も発生。神社関係者は、普段から踏切での撮影を避けるよう観光客に促していたが、効果が薄いと指摘し、安全第一での撮影を呼びかけている。
編集:佐野華美
(関連記事: 共和党が「台湾カード」を放棄?トランプ氏が早くも「彼」を意思疎通の橋渡し役に決定 政府が孤立化の恐れ | 関連記事をもっと読む )世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp