夜間、戦車がゆっくりと長安街を通過し、中共の九三軍事パレードが間もなく開始される状況が注目を集めている。今週、北京の街頭で行われた二回目の実動演習では、いくつかの共軍の新兵器が演習の輸送中に事前に露出した。
共軍新兵器が続々事前に公開される
北京市四恵東の交差点で記者が観察したところ、新しい共軍の兵器装備が輸送中に多くの市民に撮影されていた。その中には、今後の戦場で使用されると思われる新型装備、例えば無人小型戦車や無人小型装甲車などが含まれていた。また、105ミリ主砲を装備し、重量約40トンの中型戦車も東長安街建国門付近で目撃され、「世界特種部隊と軍事武器データベース」FBページによる判断では、これは四面相控フェーズドアレイレーダーの装置であり、車体のレーザー警戒システムと組み合わせて全方位の警戒システムを形成するとの見方が示された。
無人機防御においては、砲塔上にある自動武器ステーションには、光学およびレーザーターゲティング装置を備えた7.62mm機関銃が置かれ、これは低速の(ロケットやミサイルに比べて)FPV自爆ドローンやクアッドコプタードローンに対抗するためのものと見られる。
また、中国の軍事情勢に詳しい専門家によると、砲塔の上には二組の四連装のアクティブプロテクションシステム(APS)が装備されており、敵ミサイルやドローンなどの脅威を榴弾で撃破することができるとされた。
一方、西長安街沿いでも共軍の新型魚雷が露出したが、型式についてはこれまでの情報がなく、特定は困難である。市民の多くが北京東長安街周辺で無人装備武器を撮影しており、珠海エアショーと比べてもより進化したものであると指摘されている。

演習の規模が拡大し、維持管理と安全保障が最も厳格に行われている。9日に行われた演習と比べ、16日の演習は封鎖範囲が拡大され、時間も長く、記念大会の儀式や集合・疎散などのプロセスが追加された。参加人数は約4万人で、前回の2万人を超えている。
今回のパレード演習の安全保障を確保するため、北京市内の大小の維持管理力が総動員された。記者は地下鉄駅で数百回身分情報を確認された。また、市民が警察から北京訪問の目的や計画を問いただされる様子が見られた。基層の維穏では、北京市の各街道が制度内退職者を集め、「朝陽群衆」や「海淀群衆」などとして赤い腕章を着用し、地域の公安警察と一緒に通りを巡回する様子があった。「守橋員」の数も増え、北京市の二環、三環、四環の主要道路の歩道橋には多数の防災整備人員が確認され、防爆シールドを手にするなど現場の緊張感は高まっている。
北京市周辺の維持管理も市内に劣らず、各大の北京進出高速道路の交差点では長い車の列ができている。さらに、北京に隣接する河北省も維持管理緊急状態に入り、京広鉄道沿線の橋梁には地元の政法委員会主導で「護路隊」が駐留している。これは今年の両会維持管理状況にも匹敵する厳しさである。
九三軍事演習中、チクングニア熱が北上し多くの地域で警報発令
広東省の多くの地域で発生したチクングニア熱が、河北、北京、山西、山東などの省においても伝播を警戒する警報が発せられている。北京、河北は三級防衛地域に指定された。蚊を追い払う薬剤の値上げが急速に進み、チクングニア熱治療のための抗炎症薬も品薄の兆しを見せているが、現在コロナウイルスに類似する特定の治療薬は存在しない。九三軍事演習には数万人が参加するため、感染症対策の状況は厳しい。
編集:佐野華美
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