警視庁久松署は8月28日、東京都中央区日本橋箱崎町のマンションに正当な理由なく侵入したとして、台湾籍で住所不詳、無職の頼軒辰容疑者(36)を邸宅侵入の疑いで逮捕した。頼容疑者は観光目的で来日していたという。
エレベーターまで同乗、住民に助け求められ逃走
捜査関係者によると、頼容疑者は今月26日午後10時45分ごろ、帰宅途中の女性を約500メートル尾行し、女性と同じマンションに侵入。さらにエレベーターまで同乗したが、女性が居合わせた住人に助けを求めたため、そのまま立ち去ったとされる。現場のマンションはオートロック式ではなかった。
頼容疑者は取り調べに対し「知り合いの女性に似ていたが、実際は違ったので逃げた」と供述し、容疑を認めている。事件翌日にも別の女性を尾行していた疑いがある。
警視庁は、凶器の所持は確認されなかったものの、繰り返し尾行をしていた点から動機や行動の解明を進めるとともに、来日経緯や他の事案との関連性についても捜査を続けるとしている。
神戸で発生したストーカー殺人事件を受け警戒
一方で、日本各地ではストーカー犯罪への警戒が高まっている。今月20日には兵庫県神戸市で35歳の谷本将志容疑者が24歳の女性を尾行し、自宅マンションのエレベーター内で刃物を使い殺害する事件が発生した。犯行は帰宅途中の女性をつけ狙ったものであり、東京で今回発生した事案と共通する点も多い。
こうした連続する事件を受け、専門家からは「尾行行為の段階で周囲が異変を察知し、早期に警察へ通報することが被害防止に不可欠」との指摘が出ている。警視庁も防犯カメラの解析や警戒パトロールの強化を通じて、同種事件の再発防止を図る構えだ。
編集:梅木奈実 (関連記事: 博多駅のコンビニでスカート内盗撮 台湾籍の男を現行犯逮捕「出来心だった」 | 関連記事をもっと読む )
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