トップ ニュース テイラー・スウィフト婚約発表 米メディア「神業マーケティング」と分析、NFLスターとの戦略的カップル誕生
テイラー・スウィフト婚約発表 米メディア「神業マーケティング」と分析、NFLスターとの戦略的カップル誕生 2025年1月26日、ミズーリ州カンザスシティでのNFLアメリカン・フットボール・カンファレンス優勝決定戦後、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)とトラビス・ケルシー(Travis Kelce)がフィールド上でキス。(写真/AP通信提供)
米国の歌姫テイラー・スウィフト(Taylor Swift)とNFLカンザスシティ・チーフスのスター選手トラヴィス・ケルシー(Travis Kelce)が婚約した。交際から約2年を経て、両者は26日、SNSのインスタグラムを通じて婚約を公表し、「あなたたちの英語の先生と体育の先生が結婚します🧨」と綴り、仲睦まじい写真を複数添えた。実際、多くのファンはすでに婚約を予想しており、これをネタに賭けをする者まで現れていた。一方、米ビジネスメディア「Inc.」は今回の発表について、単なる「ブランド」戦略の一環にすぎないと指摘し、「目利きの商人なら誰でも見抜ける」と評している。
2週間前、テイラー・スウィフトがケルシーとその兄が司会を務めるポッドキャスト番組「ニュー・ハイツ(New Heights)」に出演し、新アルバムを発表すると告げた際、米アトランタ出身のブレイク・ロー(Blake Law)は「さらに大きなニュースがあるに違いない」と直感したという。23歳のローは「スウィフティー(Swiftie、スウィフトの熱狂的ファン)」ではないが、オンライン予測市場「カルシ(Kalshi)」で頻繁に取引を行っている。『ワシントン・ポスト』によれば、この市場は株式取引に似た仕組みで、選挙やスポーツ試合、自然災害、さらにはセレブの恋愛事情まで、未来の出来事に対する「可能性」を売買できるという。
ローはその直感をもとに「年末までにスウィフトとケルシーが婚約する」との予測に賭け、26日の発表後には約1000ドル(約3万560元)を手にした。
『ワシントン・ポスト』によれば、2024年米大統領選の際には「カルシ(Kalshi)」や「ポリーマーケット(Polymarket)」といったオンライン予測市場で数十億ドル規模の選挙関連取引が行われた。批判者の間では、大口資金を持つ者が巨額の賭け金によって市場を左右し、さらには利益目的で選挙を操作しようとする懸念も指摘されている。実際、2024年11月にはこうした予測市場がドナルド・トランプ氏勝利の早期シグナルのひとつとなった。
もっとも、スウィフトとケルシーの婚約をめぐる賭けは政治と比べればあくまで娯楽性が強く、金額もはるかに小さい。『ワシントン・ポスト』によると、この話題に関するカルシでの賭け金総額は約25万7000ドル(約785万元)にとどまり、2024年大統領選関連取引の最終配当額、約9億ドル(約275億元)とは比べものにならない規模であった。
2023年12月31日、カンザスシティ・チーフス対シンシナティ・ベンガルズ戦で、観客が掲げたプラカード。(写真/AP通信提供)
テイラー・スウィフトの婚約は、彼女の圧倒的な影響力を改めて浮き彫りにした。億万長者であるだけでなく、世界的なカルチャーアイコンとして、その一挙手一投足がメディアやファン、さらには投機筋にまで注視されている。
フェニックス出身で22歳のネイト・マイニンガー(Nate Meininger)もその一人だ。普段は政治や経済関連のテーマにしか賭けないが、「カルシ(Kalshi)」に「スウィフトが出演したポッドキャスト番組『ニュー・ハイツ(New Heights)』のYouTube再生回数」をめぐる市場が登場すると、思わず参入したという。
多くのユーザーは再生回数が5000万から8000万に達すると予想していたが、マイニンガーはその数字は過大評価だと考えた。彼はドナルド・トランプ氏がジョー・ローガン(Joe Rogan)の番組に出演した際、わずか3日で4000万回にとどまったデータを比較に用い、スウィフト出演回は2000万回程度になると見込み賭けを行った。結果として約1500ドル(約4万5849元)の利益を得たという。
カリフォルニア州出身の22歳、テッド・ゴンザレス(Ted Gonzalez)は『ワシントン・ポスト』に対し、かつてカマラ・ハリス氏が2024年大統領選で勝利すると読んで約1000ドルを失い、その腹立たしさから「カルシ(Kalshi)」のアプリを削除したと語った。しかし、26日にスウィフトの婚約ニュースを目にすると再び手を伸ばし、思わず賭けに参加。最終的に73ドル(約2231元)の利益を得たという。
マーケティング教科書 アメリカのビジネスメディア「Inc.」 は、経験のあるマーケティング担当者や広報関係者であれば誰でも分かることだとして、今回の婚約発表は周到に仕組まれた「ブランド戦略」だと指摘した。スウィフトとケルシーは、この結婚が単なる私的な出来事にとどまらず、世界的なニュースとなり、同時に宣伝効果や好感度を得る絶好の機会であることを十分に理解しているという。
スウィフトとケルシーは2023年に交際を開始した。ケルシーは以前からポッドキャスト番組でスウィフトへの関心を公言していたものの、しばらくの間は関係を秘めていた。2人の交際が初めて公の場で注目されたのは、スウィフトがカンザスシティ・チーフス対シカゴ・ベアーズ戦に姿を見せ、ケルシーをサイドラインで応援した時である。当時は「これが初デートでは」との見方も広がったが、後のインタビューでスウィフトは「初デートで交際を公表するなんて、あり得ない」と語っている。
「Inc.」は、スウィフトの発言がすべてを物語っていると指摘する。2人は恋愛においても聡明であり、関係が安定し、互いを十分に理解したうえで初めて公表することで、大衆からの過度な注視を避けたという。そして交際を公にしたのも偶然ではなく、ファン心理やメディアの仕組みに通じたうえで、時機を巧みに選び、好意的に受け止められる物語を作り上げた結果だと分析している。今回の婚約発表も同様で、結婚の決意自体は以前から固まっていた可能性が高い。ただし発表のタイミングは、スウィフトが新アルバムの発売を告知してから2週間も経たない時期であり、さらにNFLの新シーズン開幕直前という、話題性の最大化を狙ったものであったとみられる。
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2025年1月26日。ミズーリ州カンザスシティでのNFLAFCチャンピオンシップゲーム後に、テイラー・スウィフトがトラビス・ケルシーのそばに立つ。(写真/AP通信提供)
さらに、このカップルは「演出」にも長けている。8月7日、カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ、アンディ・リード(Andy Reid)がラジオ番組に出演した際、司会者から「スウィフトとケルシーの結婚式で何を話すのか」と問われた。リードは「ケルシーにはたくさんの逸話がある。中にはまだ公表できないものもある」と答えたが、「Inc.」はこの回答が明らかに仕組まれたものだと指摘する。リードは「結婚の予定は知らない」と答えることもできたはずだが、あえて「結婚が近い」と受け取れる含みを残した。案の定、この発言はすぐにSNS「X」に拡散され、全米メディア に取り上げられ、婚約発表の「予告編」となった。
もう一つの布石は、スウィフトが8月中旬にポッドキャスト番組「ニュー・ハイツ」に初出演し、新アルバムを宣伝するとともに、ケルシーと並んでパン作りといった日常的な話題を語ったことだ。この回のYouTube配信は同時接続視聴者数130万人を記録し、大きな注目を集めた。
また、スウィフトが婚約を発表したSNSの投稿も練られたものであった。「あなたたちの英語の先生と体育の先生が結婚します」という文言に、自身11枚目のアルバム『The Tortured Poets Department』収録曲「So High School」を添えた。この楽曲は彼女とケルシーの関係を描いたと広く受け止められており、歌詞の「君はバスケのやり方を知っている、私はアリストテレスを知っている(You know how to ball, I know Aristotle.)」は、2人の「勇と智」を兼ね備えた絶妙な組み合わせを改めて示す仕掛けとなっていた。
2024年9月8日、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)とトラヴィス・ケルシー(Travis Kelce)が全米オープン男子シングルス決勝にそろって姿を見せた。(写真/AP通信提供)
話題を仕掛け、期待を演出 婚約指輪の出所や挙式の日程・場所、さらにはプロポーズの詳細については、いまだ明らかにされていない。「Inc.」は、スウィフトとケルシーが今後少しずつ情報を小出しにし、期待を高めながら、この結婚を世界で最も注目されるイベントへと仕立て上げていくとみている。
ベンチャーキャピタルのドラゴンフライに勤務するアマル・モリッツ(Amal Moritz)も『ワシントン・ポスト』に対し、取引参加者が必ずしもスウィフトのファンであるとは限らないものの、そのファン層は桁外れに大きく、多様であるため、今後はウェディングドレスのデザインや披露宴で流れる曲、さらには挙式の日取りなど、スウィフト関連の新たな予測市場が次々登場する可能性があると語った。
一方、婚約ニュースで利益を得たブレイクは、その直後に「スウィフトとケルシーが年内に結婚するか」という新たなテーマにも賭けたが、今回は「結婚しない」に投じたという。彼は『ワシントン・ポスト』に対し、多くの人は結婚式の準備に要する時間を考慮していないと指摘し、挙式は2026年になる可能性が高いと予想している。特に26という数字が13の倍数である点に注目し、「ファンなら誰もが知っているが、13はスウィフトのラッキーナンバーだ」と説明した。
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