文化部と台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが主催する大型文化交流イベント「We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博」が、8月20日に閉幕した。7月下旬から19日間にわたり大阪市中央公会堂や「こども本の森 中之島」など3会場で実施され、延べ約20万人が来場。オンライン連動企画「a-We TO GO」には累計7万人近いプレイヤーが参加し、大きな盛り上がりを見せた。
会期中は、伝統技術を生かした生活文化や壮大な工芸作品、実験精神あふれる映画や文学、児童絵本、人とロボットの共演など、多様なプログラムが展開された。台湾のクリエイターが独自の文化を模索し、その多様性と創造性を示す内容となった。
文化部長の李遠(リ・エン)氏は「We TAIWANが届けた感動的で魅力的な展演は、日本や世界に全方位的かつ新しい台湾文化の体験をもたらした。終戦80年という節目において、日台がそれぞれ異なる文化を発展させてきた姿を示すことができたのは大きな意義がある」とコメントした。
文化部政務次長の王時思(ワン・シースー)氏は、「文化オリンピックが競技への応援であったのに対し、『We TAIWAN』は万博のテーマに主体的に応える形で企画された」と説明。視覚芸術、舞台芸術、文学、映画、絵本などを通じて台湾文化を世界に紹介することは、文化的主体性を築く機会だったと語った。さらに、日本の議員やデザイナーから「非常に正しく、勇敢な企画だ」と称賛されたことに触れ、「台湾は制限されても決して自分の名を表す努力をやめない」と強調した。
「We TAIWAN」は市内での展示・公演を終えたが、8月26日から28日までの3日間は大阪・関西万博夢洲会場のポップアップステージ北で「廟前の感謝の舞台」を開催する。9組の台湾パフォーマンス団体が登場し、伝統と現代を融合させた公演を通じて再び世界に友情のメッセージを発信する予定だ。
編集:柄澤南 (関連記事: 「多元台湾文化漫画展」東京で開幕 民族・ジェンダー・人権をテーマに多彩な台湾漫画を紹介 | 関連記事をもっと読む )
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