ライフスタイルブランド「AKOMEYA TOKYO(アコメヤ トウキョウ)」は、令和7年度産の「早場米」の入荷を8月15日(金)より開始した。高知県南国市産「南国そだち」や沖縄県恩納村産「ちゅらひかり」など、全国7銘柄の新米が順次登場予定で、今年もいち早く旬の味覚を届ける。
今年の新米販売にあたり、アコメヤは契約農家への独占インタビューを実施。猛暑の中での栽培工夫や、循環型農業への挑戦、さらには価格動向への見解など、消費者が口にする「ごはん」の背景にある生産者の思いを丁寧に伝えている。
長野県中野市にある小柳農園では、寒暖差と雪解け水に恵まれた地で「風さやか」を栽培。園主の新井康寛氏は、できる限り農薬を減らし、酒蔵や醤油店の副産物を肥料として再利用する「循環型農業」に取り組む。肥料の使用量や散布方法の最適化に3年をかけて挑戦し、塩害や病害のリスクを回避しながら持続可能な農業を模索してきたという。
また、猛暑による収量減や害虫被害、水不足への対応として、早朝から晩まで水管理に時間を割く体制を敷き、除草や病害虫防除よりもスタッフの体調管理を最優先にするなど、現場での工夫が語られた。
一方、島根県飯南町産のコシヒカリは、アコメヤで長年支持されるトップセラーのひとつ。豊潤な粒立ちと粘り強さが特徴で、出雲大社とも縁の深い同地で栽培されたお米を、実際に出雲大社へ奉納し販売している。近年の気候変動により、少雪や短い梅雨の影響で水量の確保に課題が生じたが、圃場ごとに計画的な水管理を徹底することで高温対策を講じたという。
昨今、備蓄米放出や米価高騰など市場環境が揺らぐ中、生産者は「極端な価格交渉ではなく、再生産可能な価格との調和を」と訴える。消費者が何気なく手に取る新米の一粒には、こうした現場の努力と試行錯誤が詰まっている。
編集:柄澤南 (関連記事: AKOMEYA TOKYOに令和7年度産新米登場!沖縄から新潟まで厳選7銘柄を順次販売 | 関連記事をもっと読む )
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