桃園と聞けば、多くの人がまず思い浮かべるのは、名産の豆干やピーナッツ菓子、大溪老街や慈湖といった歴史的名所である。だが、都市の姿が変化するにつれ、桃園の観光地図も静かに塗り替えられている。
観光署が公表した最新の統計によれば、2024年1月から5月までに最も多くの観光客を集めた人気スポットは、従来の名所ではなく、「青埔芸術運動園区」「桃園高速鉄道商圏」「桃園芸文特区商圏」の三か所であった。近代化と多様化を特徴とする新興エリアが、国内外の旅行者の注目をますます集めていることを示している。
2024年桃園市累計観光人数ランキング
1、青埔芸術運動園区 8,356,853人
2、桃園高鉄商圏 7,902,011人
3、桃園芸文特区商圏 6,201,450人
4、老街溪沿岸步道 5,669,905人
5、大渓老城区 3,123,090人
6、龍潭観光大池 1,683,780人次
7、虎頭山風景特定区 1,639,796人
8、慈湖 1,575,381人
9、新屋緑色走廊 1,378,325人次
10、三坑自然生態公園 1,375,809人
桃園市おすすめスポット:青埔芸術運動園区
「青埔芸術運動園区」は、芸術・スポーツ・エコグリーンを融合させた大型施設であり、近年は親子連れに人気の憩いの場となっている。広大な屋外空間に加え、独創的なインスタレーションアートや多目的に利用できる活動エリアが整備されている点が特徴である。桃園高鉄駅や児童美術館に近い立地の利便性もあり、地域住民や観光客にとって格好の選択肢となっている。散策や屋外運動、アート鑑賞、子どもの遊び場として幅広く楽しめるのが魅力である。
訪れた人々からは「動線が分かりやすく、子どもが自由に探索や創作を楽しめるだけでなく、大人も芸術的な雰囲気の中でリラックスできる。展示内容も多彩で、インタラクティブな仕掛けが工夫されている」「整備の行き届いた河岸公園で、美しい川辺の景観とアート展示が見どころ。中壢光明公園や平鎮新勢公園ともつながり、近くにはグルメが豊富な中壢夜市もある」「青埔地区で五つ星評価に値する公園。新しい遊具が多く、子どもが思い切り遊べる」「展示には子どもが楽しめる体験型の設備があり、大人も一緒に夢中になれる」「老街渓沿いのサイクリングロードは開放的で涼しく、車の干渉がなく快適。途中で立ち止まれば、川を泳ぐ魚や白鷺に出会えるなど、驚きと感動があり、つい長居してしまう」といった声が寄せられている。
桃園市おすすめスポット:新屋緑色走廊
「新屋緑色走廊」は全長約4キロメートルにわたり、北・中・南の三区間から構成されている。緑陰の並木道と海浜道路を基盤とし、入口駐車場、遊歩道システム、木製デッキ、展望休憩亭、景観展望スペースなどの施設を備える。北台湾でも有数の規模を誇る自転車専用道路であり、週末のレジャーや観光に人気のスポットとなっている。
訪れた人々からは、「家族連れやカップル、友人同士で楽しめる好適地。海の景色が美しく、緑のトンネルは長くはないが静かで、自転車に乗ると海風が心地よい」「両脇に木陰が広がり、直射日光を避けながら快適に走れる。脇道から海浜ルートに入ると、波しぶきと海の景色が美しく、観景亭のそばには移動式カフェもあり、海風に吹かれながら休憩できる」「景色が素晴らしく、自転車を借りて長時間楽しめる。道中は海景と緑道を堪能でき、爽快感がある」「桃園版の癒やしのオアシスとも言える。サイクリングロードは平坦で走りやすく、木陰も豊富で暑さを気にせず走れる。海辺に出れば絶景が広がり、潮風がとても心地よい」といった声が寄せられている。